全国の葬儀、法事・法要にお坊さん(僧侶)を定額料金で手配

忌明けの挨拶状

更新日
2017/10/06
カテゴリ
法事・法要の案内状

忌明けの頃、つまり四十九日法要が終わる頃に出す挨拶状を「忌明けの挨拶状」と呼びます。
無事に忌が明けたことを報告すると同時に、お礼を伝えるためのものです。 もちろん、葬儀に列席して頂いた方に対しては、別途「お礼状(会葬礼状)」を迅速に出さなければなりませんし、香典やお供物を頂いた方に対しても、別途「お返し(香典返し)」をします。
最近の傾向として、お礼状(会葬礼状)については葬儀の際にお渡しするのが通例となっていますが、お返し(香典返し)については、忌明けの挨拶状を添えてお送りするのが一般的です。
厳密に言えば、そういったお礼は先方に直接足を運び、お目にかかった上でお伝えするべきですが、今の世の中においてはそれが難しいため、香典返しに忌明けの挨拶状を添えてお送りするということなのです。
ここでは、忌明け、及び忌明けの挨拶状(文例)について、解説していきます。

忌明けとは?

仏教では、逝去してから四十九日の間を「中陰」と言います。中陰の間は、閻魔大王による裁きが七日おきに実施され、極楽浄土へ旅立てるか否かの判定が下されるのが四十九日目にあたり、この日が忌明けになります。遺族は、七日おきの裁きに合わせて法要を営み、故人の冥福を祈ります。

忌明けの挨拶状のルールと、その由来

忌明けの挨拶状においては、「、」や「。」といった句読点は用いないというルールがあります。その理由として、以下の3つの説が挙げられます。

  1. その昔、書状は毛筆で書かれるものでした。近世に入るまで毛筆による書状には句読点を付けていなかったため、それが「お礼状・挨拶状における正式なルール」として現在にも伝わっているという説。
  2. 葬儀や法事が「滞りなく流れること」を願う意味、あるいは「問題なく終えることができた」ということを示すため、文章が途切れる句読点は付けないという説(忌明けの挨拶状に限らず、冠婚葬祭に関する案内状や挨拶状についても、このような考えから句読点は用いられません)。
  3. 句読点は、そもそも読み手が読みやすいようにという配慮から用いられるものです。したがって、句読点を付けた書状をお送りするのは、読む能力が十分にある先方にとってむしろ失礼なことであるという考え方。つまり、先方に敬意を払うという意味で敢えて句読点を付けないという説。

忌明けの挨拶状における、典型的な文例

忌明けの挨拶状には、はがきに印刷したものと、カードに印刷したものがあり、会社宛に送る場合にはカード(単カードもしくは二つ折りカード)に印刷し、封筒に入れるのが通例です。 さらに「奉書封筒」を用いれば、より丁寧な形式となります。

香典返しと一緒に送る場合の文例

拝啓
このたびは 亡祖父 ○○○○(故人の氏名)儀 葬儀に際しましてご多忙の中にもご鄭重なるご厚志を賜り心より厚くお礼申し上げます
葬儀の際は取り込み中にて万事不行届きにて申し訳なく存じております
お蔭をもちまして○月○日に四十九日の法要を滞りなく相営み忌明け致しました
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたしますのでご受納いただければ幸いです
茲に生前のご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
本来であれば拝眉の上御礼申し上げるのが本意ではございますが 略儀ながら書中をもちましてお礼かたがたご挨拶とさせていただきます
敬具

平成××年××月××日 〒□□□-□□□□□ 住所
喪主○○○○(氏名)
親族一同

その他の文例

拝啓
時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます
先般 亡祖父 ○○○○(故人の氏名)儀 永眠の際はご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます (ココの部分を各ケースに応じて変更してください)
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたしますのでご受納いただければ幸いです 早速拝趨の上お礼申し上げるのが本意ではございますが略儀ながら書中をもちましてお礼かたがたご挨拶とさせていただきます
敬具

平成××年××月××日 〒□□□-□□□□□ 住所
施主○○○○(氏名)
親族一同

ケースに応じて変更する箇所について

戒名を入れた場合の文例
・お蔭をもちまして本日 ○○院○○○○居士 四十九日忌法要を相営みました

忌明けの挨拶状(神式)の例文
・先般 亡祖父 ○○○○(故人の氏名)儀 永眠の際はご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます

召天の挨拶状(キリスト教式・プロテスタント)の例文
・先般 亡祖父 ○○○○(故人の氏名)儀 召天の際はご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして召天記念会も滞り無く相済みました

追悼のお礼、挨拶状(キリスト教式・カトリック)の文例

拝啓
時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます
先般 亡祖父 ○○○○儀 召天の際はご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして追悼ミサも滞り無く相済みました
つきましては偲草のしるしとして心ばかりの品をお送りいたしますのでご受納いただければ幸いです
早速拝趨の上お礼申し上げるのが本意ではございますが略儀ながら書中をもちましてお礼かたがたご挨拶とさせていただきます
敬具

平成××年××月××日 〒□□□-□□□□ 住所
喪主○○○○(氏名)
親族一同

忌明けの挨拶状(お返しは慈善団体に寄付した場合)の例文

拝啓
時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます
先般 亡祖父 ○○○○儀 永眠の際はご多用中にもかかわらずわざわざご会葬を賜りその上ご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして本日四十九日の法要を滞りなく相済ませました
早速拝趨の上お礼申し上げるのが本意ではございますが 略儀ながら書中を持ちましてご挨拶申し上げます
なお、満中陰忌明けに際し故人の遺志により○○○○○○○へ御芳志の一部を寄贈し供養に代えさせていただきましたのでご諒承賜りますようお願い申し上げます
敬具

平成××年××月××日
〒□□□-□□□□□ 住所
喪主   ○○○○(氏名)
親族一同

書き方のコツ

書き出し

「拝啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます」の部分は無くても構いません。
もしくは、頭語である「拝啓」と結語である「敬具」のみをセットで用いる方法もあります。ただ、頭語「拝啓」と結語「敬具」を入れる場合には必ず両方使い、入れない場合には両方省くようにしましょう(どちらか一つだけという使い方はしません)。
「四十九日の法要」は「満中陰の法要」にしても良いでしょう。

故人の名前

「故 ○○○○儀」の他にも「亡父 ○○○○儀」「弊社社長 故 ○○○○儀」「弊社 代表取締役社長 故 ○○○○儀」などがあります。

故人の戒名

「○○院○○居士」が戒名です。

感謝の言葉

わざわざ時間を割いて参列して頂いたこと、香典・献花料などを頂いたこと、への感謝の気持ちを記します。

お礼状はあくまでも略儀

本来ならば実際に出向いて顔を会わせてお礼を伝えなければならないところを書面での挨拶となってしまった旨を記します。 (この例文に用いられている用語「拝趨(はいすう)」……出向くという意味を遜って言う言葉。「お伺いする」の意。)

差出人

社葬の場合には、葬儀委員長を筆頭とし、次に喪主、その後に親族の氏名が続きます。

召天記念日

キリスト教(プロテスタント)式においては、亡くなられてから1ヶ月後に召天記念日が執り行なわれます。親族の他、友人や知人も列席し、牧師の祈りが捧げられ、聖歌を斉唱する儀式です。この後、茶話会などが開かれます。

追悼ミサ

キリスト教(カトリック)式においては、亡くなられてから30日目に追悼ミサが執り行なわれます。親族の他、友人や知人も列席し、牧師の祈りが捧げられ、聖歌を斉唱する儀式です。この後、茶話会などが開かれます。

その他

季節の挨拶文は必要ありません。忌明けの挨拶状には、はがきに印刷したものと、カードに印刷したものがあり、会社宛に送る場合にはカード(単カードもしくは二つ折りカード)に印刷し、封筒に入れるのが通例です。「奉書封筒」を用いれば、さらに丁寧な形式となります。奉書封筒に忌明けの挨拶状を封入した後は「挨拶状」と表書きします。必ず中央に縦書きで記しましょう。

↑ページの先頭に戻る