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法事・法要での献杯

更新日
2017/10/06
カテゴリ
法事・法要の基礎知識

「献杯(けんぱい)」とは元々、相手に敬意を表して杯を差し出す意ですが「故人を悼んで杯を捧げる」という意味でも用いられます。

例えば、葬儀や法事で杯を捧げる時には「乾杯」ではなく「献杯」と言うのが一つのマナーになっています。
また、葬儀や法事の際のお供物としてはフルーツやお花がよく用いられますが、お酒の盛り合わせが手向けることもあります。これを「献杯盛り」と言います。

献杯とは?

現在、主にお祝いの席で杯を差し出す行為や掛け声を「乾杯」と言いますが、これは西洋から入ってきた風習です。
元来、日本における「お酒」とは神様に捧げる供物の一つ(お神酒・おみき)で、収穫を祈る神事や結婚式における三三九度など、大きな意味のある儀式で使われてきました。その昔、戦に臨む前に酌み交わしたお酒にも神聖な意味があり、現在のような明るく楽しくお酒を飲むシチュエーションとは全く違うものだったのです。当時は、酒の肴にも縁起を担いだものが用いられていました。
葬儀や法事・法要における献杯とは、故人を悼み、供養する気持ちを大切にする儀式です。上記のような「乾杯」とは一線を画すものであり、元来の日本にあった神聖なお酒の儀式に近いものであると考えることが出来ます。正式な仏教式において「献杯」はありませんが、比較的最近になって葬儀や法事・法要後のお斎を開始する際にこの用語が用いられるようになってきました。
それでは一般的な法事・法要での献杯のタイミングと献杯の仕方について下記に解説していきます。
なお、献杯は、必ず実施すべきものではありません。

法事・法要での献杯のタイミング

法事・法要での献杯のタイミングは、一般的に、法事・法要後の食事(お斎)を始める直前に行います。

献杯の仕方と流れ

献杯の仕方と流れについて、一例をご紹介します。

1.故人の位牌にお酒を捧げる

  1. 葬儀終了後の場合には、最初に故人のお骨、位牌、写真を正面に置きます。故人の位牌の前に杯に入れたお酒を手向けます(法事の場合には、これに準じ、位牌の前に杯を手向けます)。
  2. 次に、列席者一同にお酒が行き渡るよう、杯にお酒を注いでいきます。

2.遺族代表(おもに喪主)が挨拶する

会葬のお礼、及び会食を開始する宣言を簡単に挨拶します。

遺族代表(おもに喪主)による献杯前の挨拶例文

「本日はご多忙中のところ、父の葬儀に(父の一周忌に)お集まり頂きましてありがとうございました。父もさぞ喜んでくれていることと存じます。お蔭をもちまして葬儀も(一周忌も)滞り無く済ませることができました。これより、時間の許す限り皆さんと一緒に父を偲びたいと思います。まずは、父の友人である○○様より一言お願い申し上げます」

3.献杯の言葉を依頼した人を紹介する

親族あるいは故人の友人代表に、前もって「献杯の言葉」をお願いしておきます。
※喪主が献杯の言葉も一緒に行う場合もあります。

4.献杯の言葉

献杯の言葉を依頼された人は、故人との思い出などをごく簡潔に話します。
※この間、他の列席者は料理に箸をつけず、話に耳を傾けるようにしましょう。

5.献杯の発声

献杯の言葉の最後に、「献杯!」と発生します。杯は軽く上げるようにしましょう。

6.唱和

発声を行う人に続いて、他の列席者も一斉に、声を静めて「献杯」と唱和し、杯を軽く上げます。
決して、杯を高く掲げたり、周囲の人と杯をくっ付けて鳴らしたりしてはいけません。お酒を飲み干した後、拍手をするのもいけません。献杯ではお酒を飲み干す必要もありません。献杯は乾杯ではありませんので注意しましょう。

7.合掌

故人を偲んで合掌をします。この際、黙祷(もくとう)を行なう場合もあります。

8.食事(お斎)

施主が「それではどうぞお食事を召し上がって下さい」などと食事を勧めます。
これを機に、一同が食事に箸をつけます。この法事の献杯後の食事をお斎と呼びます。
お斎の際の会話は、故人を偲んで思い出を語り合うのが中心です。静かに落ち着いて故人との思い出に花を咲かせましょう。

9.お斎のお開きの挨拶

タイミングをみて、施主がお斎のお開きを告げます。

お斎をお開きにする際の挨拶の文例

皆様、本日はご多忙中のところ、最後までお付き合い頂きまして本当にありがとうございました。これにてお開きとさせて頂きたいと存じます。
どうかこれからも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。

献杯をしない場合も

法事・法要によっては献杯をしない場合もあります。主に、地方や宗派によって献杯をするしない、献杯の仕方が異なります。
詳細については、事前に葬儀社や寺社、お坊さんに確認するようにしましょう。

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