全国の葬儀、法事・法要にお坊さん(僧侶)を定額のお布施で手配

10.献杯(けんぱい)

「献杯」とは元々、相手に敬意を表して杯を差し出す意ですが「故人を悼んで杯を捧げる」という意味でも用いられます。

例えば、葬儀や法事で杯を捧げる時には「乾杯」ではなく「献杯」と言うのが一つのマナーになっています。

また、葬儀や法事の際のお供物としてはフルーツやお花がよく用いられますが、お酒の盛り合わせが手向けることもあります。これを「献杯盛り」と言います。

1.一般的な献杯のしかた

現在、主にお祝いの席で杯を差し出す行為や掛け声を「乾杯」と言いますが、これは西洋から入ってきた風習です。

元来、日本における「お酒」とは神様に捧げる供物の一つ(お神酒・おみき)で、収穫を祈る神事や結婚式における三三九度など、大きな意味のある儀式で使われてきました。その昔、戦に臨む前に酌み交わしたお酒にも神聖な意味があり、現在のような明るく楽しくお酒を飲むシチュエーションとは全く違うものだったのです。当時は、酒の肴にも縁起を担いだものが用いられていました。

葬儀や法事・法要における「献杯」は、故人を悼み、供養する気持ちを大切にする儀式です。上記のような「乾杯」とは一線を画すものであり、元来の日本にあった神聖なお酒の儀式に近いものであると考えることが出来ます。正式な仏教式において「献杯」はありませんが、比較的最近になって葬儀や法事・法要後のお斎を開始する際にこの用語が用いられるようになってきました。

それでは一般的な献杯のタイミングと献杯方法について以下に解説していきます。

※献杯は、必ず実施すべきものではありません。

葬儀での献杯

全体の流れに決まった型はありませんが、典型的な例について解説していきます。献杯は、葬儀における精進落としの時や、法事・法要後のお斎を始める時などに行なわれます。
 

項目
流れとタイミング

1.
葬儀における 一連の
流れと献杯の タイミング

1.受付開始

2.着席

3.開式宣言

4.僧侶入場

5.読経

6.僧侶による焼香

7.弔辞奉読

8.弔電奉読

9.一般参列者による焼香

10.閉式

11.故人との最後のお別れと出棺

 …喪主を最初とし、順番で遺族が棺に生花を捧げ合掌。
 …棺に蓋がされ、喪主を最初として順番で棺に釘打ちを施す。
 …位牌→遺影→遺骨の箱→棺の順で霊柩車に向かう。
 …喪主が挨拶を行なう。
 …火葬場へ同行するメンバーは用意された車に分乗する。

12.火葬場で

 …火葬場の担当スタッフに火葬許可証を提出する。
 …棺を火葬炉前まで運び、読経を終えた後に焼香。
 …焼香後、棺を炉に納め、火葬場のスタッフが点火。
 …お骨があがってくるまで控え室で待機。

13.骨あげ(スタッフの指示に従い、遺骨箱に骨を納める)

14.火葬場から戻ったら

 …入口で塩と水で身を浄めて入場

15.還骨法要・還骨勤行

 …僧侶の読経が終了後、焼香をする。
 …最近は、この席を「初七日」の繰り上げ法要と合わせて行なう場合がほとんどです。法要・法事のページへ>>

16.★喪主が参列者に精進おとし(喪主による接待)の案内をする。

 …精進落としの会食を始める際に、献杯が行なわれます。

2.
法事の一連の流れと
献杯の タイミング

1.僧侶入場

2.施主の挨拶

3.僧侶の読経

4.焼香

5.法話

6.僧侶退場

7.墓参り…墓地が遠方の場合は行ないません。

8.施主の挨拶

★施主が参列者にお礼とお斎(会食)の案内をする。

9.お斎

 …お斎の会食のはじめに、献杯が行なわれます。

↓下記の項目「3.献杯のしかた」に続く

項目
流れとタイミング

3.献杯のしかた

※これは ごく一例です。
献杯をしない場合もありますし、
地方や宗派によって
方法も異なります。
詳細については、
葬儀社や寺社に確認して下さい

1.故人の位牌にお酒を捧げます。

(1)葬儀終了後の場合には、最初に故人のお骨、位牌、写真を正面に置きます。故人の位牌の前に杯に入れたお酒を手向けます。
(法事の場合には、これに準じ、位牌の前に杯を手向けます)

(2)次に、列席者一同にお酒が行き渡るよう、杯にお酒を注いでいきます。
 

2.遺族代表の挨拶

会葬のお礼、及び会食を開始する宣言を簡単に挨拶します。

「本日はご多忙中のところ、父の葬儀に(父の一周忌に)お集まり頂きましてありがとうございました。父もさぞ喜んでくれていることと存じます。
お蔭をもちまして葬儀も(一周忌も)滞り無く済ませることができました。
これより、時間の許す限り皆さんと一緒に父を偲びたいと思います。まずは、父の友人である○○様より一言お願い申し上げます」
 

3.遺族代表が、
献杯の言葉を依頼した人を
紹介します。

親族あるいは故人の友人代表に、前もって「献杯の言葉」をお願いしておきます。
 

4.「献杯の言葉」

献杯の言葉を依頼された人は、故人との思い出などをごく簡潔に話します。
 

5.(この間、他の列席者は料理に箸をつけず、話に耳を傾けます)
 

6.「献杯の発声」

4.の言葉の最後に、声を落ち着かせて静かに「献杯」と発声します。
杯は軽く上げる程度です。
 

7.唱和

他の列席者も一斉に、声を静めて「献杯」と発声し、杯を軽く上げます。

杯を高く掲げたり、周囲の人と杯をくっ付けて鳴らしたりしてはいけません。
お酒を飲み干した後、拍手をするのもいけません。献杯ではお酒を飲み干す必要もありません。
 

8.合掌

黙祷を行なう場合もあります。
 

7.食事

施主が「それではどうぞお食事を召し上がって下さい」などと食事を勧めます。

これを機に、一同が食事に箸をつけます。

会話は、故人の思い出を語り合うのが中心です。静かに落ち着いて食事をしましょう。
 

8.施主の挨拶

タイミングをみて、施主が会のお開きを告げます。

「皆様、本日はご多忙中のところ、最後までお付き合い頂きまして本当にありがとうございました。これにてお開きとさせて頂きたいと存じます。
どうかこれからも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。」
 

9.お開き

 

4.ホテルを会場とする際の法事の一連の
流れと献杯のタイミング

ホテルを会場とする際、読経は行なわないのが一般的です。
また、他のお客様に配慮し(慶事のお客様、ご旅行のお客様もいらっしゃるため)、焼香についても行なわない場合が大半です。
焼香の代わりとして、献花もしくは献灯が実施されます。

 

1.来賓入場

2.献花はもしくは献灯(献燈)

3.一同着席

4.開会宣言・開式の辞

5.施主の挨拶

6.献杯

7.法要膳(お食事によるおもてなし)

8.施主によるお礼の言葉

9.閉会宣言・閉会の辞

2.献杯の挨拶・スピーチ

葬儀や法事・法要における献杯は、本来、お酒を捧げるためのものです。

列席者のうちの一人が「献杯」と声を発したのを合図に、他の列席者一同も「献杯」と発声します。

原則的にはこれで終わるのですが、故人との思い出などを簡単に述べるのが慣習となっています。最初に故人にまつわる短いエピソードを話し、その後一呼吸置いて声を落ち着かせ「献杯」という言葉を付けます。

その他、葬儀や各種法事など、状況に応じたスピーチ例はそれぞれ別ページにてご紹介しています。

よく使われる言い回し
文例

葬儀/葬式
/法事

(故人の思い出話を述べた後に)
それでは、これより献杯(けんぱい)をさせて頂きます。献杯。

※献杯の挨拶文例集のページへ

葬式・法事の
献杯挨拶>>

スピーチ

挨拶スピーチ

  • 葬儀 弔辞・お悔やみ
  • 葬儀 喪主あいさつ
  •  葬儀での献杯の挨拶

3.献灯(献燈)とは

故人の希望などにより宗教色を排した葬儀を執り行なう際に、焼香や献花の代わりとなるものに「献灯(もしくは献燈)」があります。

これは、葬儀や法事・法要における会場の祭壇に蝋燭(もしくはキャンドル)を並べ、列席者が順番で火を灯していくという儀式です。

先に開設した献杯は、仏教式における本来の儀式ではありませんでしたが、最近になって行なわれるようになってきたものです。これと同様、献灯についても今後定着してくるのかもしれません。生前葬にも向いている儀式です。

献灯では、故人と関係が深い遺族から順番に火を灯していきます。そして、故人の冥福を願い、手を合わせて祈りを捧げると良いでしょう。

なお、ホテルにおいては法事プランの一つとして、献灯を取り扱っている所が増えてきています。焼香のように香りや煙が発生しませんから、法事以外でホテルを利用されている他のお客様を配慮してのことでしょう。

 

 

 

 

 

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