全国の葬儀、法事・法要にお坊さん(僧侶)を定額料金で手配

11.お線香のあげかた

仏式の葬儀や告別式においては、覚えておきたいマナーや慣習がたくさんあります。特に、参列者にとって一番緊張するのがご焼香かもしれません。しかし、以下の要点を押さえておけば、何も心配する事はありません。

1数珠の扱い方は宗派により違うこと。

2.お香には線香と抹香があり、それぞれ扱い方が違うこと。

3.作法の種類としては「立礼焼香」「座礼焼香」「回し焼香」などがあること。

詳細については、以下で解説していきます。(お焼香、ご焼香と呼ぶ地域があります)

 

1.ご焼香とは?…線香と抹香の違いと立礼焼香、座礼焼香、回し焼香の作法

 葬儀や告別式、法要などにおいて、亡くなった方を弔うためにお香を焚く儀礼を「焼香」と言います。

お香には抹香と線香の2種類があり、抹香は粉末状の香、そして線香は棒状の香です。

 葬儀や告別式では抹香が用いられますが、お通夜やその他の法事などでは線香が用いられるのが通例とされます。なぜなら、抹香は火を付けるのに少々手間取るためです。

但し、通夜や法事であっても、僧侶の読経が行なわれた後の焼香では抹香が使われます。

主要な儀式では抹香が用いられる機会が多いため「焼香」という用語そのものが「抹香をあげること」を意味すると考える人も増えています。

 お香の香りには、邪気を祓って霊前を浄める効果があると考えられており、焼香することが冥福を祈ることに繋がります。

焼香の作法は、宗派によって違いが見られますので、参列の際には確認が必要です。

宗派による違いについては、このページの「2.ご焼香の作法・各宗派による違い」以降で解説しています)

 最近では、心身のリラックスを目的にお香を用いる方がいらっしゃいます。お気付きの通り、この場合のお香とお線香、抹香の作り方に違いはありません。用途や形状に伴って呼び方が変わるだけと考えて差し支えないでしょう。しかし、リラックスを目的としたお香には、様々な香りが付けられており、形状やパッケージも他のお線香・抹香とははっきりと区別されています。用途に応じた使い分けをすると良いでしょう。

 ※ワンポイント知識……混同されがちですが葬儀と告別式は異なります。

故人が成仏できることを願って読経(もしくは念仏)で供養するのが「葬儀」です。一方、この世における故人の善行を足す意味で焼香して祈りを捧げるのが「告別式」であり、葬儀の直後に実施されます。葬儀に参列する際には開始時刻の10分前位には到着し、引き続き告別式にも参加するのが原則となります。

 なお、告別式だけに参列する際には、時間内に会場へ出向き、列の最後尾に並んで焼香・拝礼を行ないます。

 ★抹香を用いた焼香の作法、及び線香を用いた焼香の作法について、以下で解説していきます。お若い方や、経験のない宗派・地域の葬儀に参加される方は、自分より前の列席者がどのように焼香を行なっているか、じっくり観察しておくと良いでしょう。特に、年配者や地元の方の作法に倣えば間違いありません。

★焼香順については、故人と関係が深い遺族から行なわれます。それ以降は、席が前方の方から順番となります。

名称
抹香での焼香の作法 ※線香での焼香の作法

立礼焼香

【立礼焼香の作法】

(1)数珠を持つのは左手、房(ふさ)を下に垂らします。遺族・僧侶に一礼してから焼香台の前に歩み寄ります。

(数珠を携帯するのは仏教徒のみです。左手で持つのが原則です。)
 

(2)焼香台より三~四歩手前で止まり、遺影と仮位牌を見つめます。一呼吸置き、改めて台の一歩手前まで歩み寄ります。

数珠を持った左手に、右手を添えるようにして(宗派によって数珠の使い方に違いが見られます。両手に数珠をかける宗派もあります)一度合掌を行ないます。

 

(3)焼香台の右手前にある抹香を右手の親指と人差し指、中指の3本でつまみながら、頭を軽く下に向けた状態で目を閉じます。つまんだ抹香を額の高さまで掲げます。

(右図)
 

 

(4)額まで掲げた手を下ろし、静かに指を摺り合わせながら抹香を左前にある香炉に落とします。これを1~3回行ないます。
(この回数は、宗派により違いがあります)
列席者が多く、後が詰まっている場合には、1回だけ丁重に行なえば良いとされます。
 

(5)上記の一連の作法を終えたら、再度合掌します。
次に、遺影の方(前方)を向いたまま3歩下がり、僧侶・遺族に一礼し、向きを変えて自分の席に着きます。
 

座礼焼香

【座礼焼香の作法】
●立礼焼香と基本は一緒です。但し、和室などで焼香する際、距離が近い場合には立ち上がらずに座った状態のまま焼香台まで移動する方法があります。これは「膝行(しっこう)」もしくは「膝退(しったい)」と呼ばれる作法です。

※膝行・膝退(しっこう、しったい)の具体的な方法……腕の力で身体を少し持ち上げ、膝を床に付けた状態のまま少しずつ移動します。

(1)両手の親指を立て、他の指を握ります。

(2)1の状態で両腕を少し前方に置き、力を入れて身体を持ち上げるようにします。そのまま膝を少しずつ前に出して移動します。

(3)前方に辿り着いたら、遺族と僧侶に一礼します。焼香台の前まで進むと座布団が置かれていますが、これには座りません。下座に除け、床に直接正座します。
ここで一度、合唱を行ないます。
焼香そのものは、立礼と一緒です。抹香を右手の親指と人差し指、中指の三本を使ってつまみながら、頭を軽く下に向けた状態で目を閉じます。抹香を額の高さまで掲げます。額まで掲げた手を下ろし、静かに指を摺り合わせながら抹香を香炉に落とします。これを1~3回行ないます。
最後に、もう一度合掌を行ないます。
(回数は、宗派により違いがあります。列席者が多く、後が詰まっている場合には、1回だけ丁重に行なえば良いとされます)

(4)上記の一連の作法を終えたら、再度合掌します。
次に、遺影の方(前方)を向いたまま両腕をついて後ろに下がり、僧侶・遺族に一礼します。

(5)両腕をついた状態のまま、さらに膝を使って後ろに下がり、自席まで戻ります。

※席が離れている場合、(1)(2)の段階では腰を屈めた中腰の状態で遺族の前まで進みます。焼香を終え、(4)の段階で僧侶・遺族に一礼した後は、中腰の姿勢のまま自席に戻ります。

名称
線香での焼香の作法

回し焼香

【回し焼香の作法】
●自宅などスペースが限られている場所で葬儀を実施する際には、祭壇にある焼香台の代わりに香炉・抹香などを「おぼん」に載せ、前列の親族から順番に回して焼香を行なう方法があります。
この方法では、列席者は席に座った状態のまま焼香を行ないます。
回ってくる「おぼん」の右側に抹香、左側に香炉が置かれているのが通例です。

(1)前列の人から順番に「おぼん」を回します。自分の番が来たら、軽く一礼をしてからお盆を受け取ります。

(2)「おぼん」を置くのは膝の上、もしくは手前の床(畳など)です。

(3) 抹香を右手の親指と人差し指、中指の三本を使ってつまみながら、頭を軽く下に向けた状態で目を閉じます。抹香を額の高さまで掲げます。額まで掲げた手を下ろし、静かに指を摺り合わせながら抹香を香炉に落とします。これを1~3回行ないます。
最後に、もう一度合掌を行ないます。
(回数は、宗派により違いがあります。列席者が多く、後が詰まっている場合には、1回だけ丁重に行なえば良いとされます)

(4)上記の作法を済ませたら、すぐ次の方に軽く一礼してから回します。

名称
線香での焼香の作法

立礼焼香

(1)数珠を持つのは左手、房(ふさ)を下に垂らします。遺族・僧侶に一礼してから焼香台の前に歩み寄ります。

(数珠を携帯するのは仏教徒のみです。左手で持つのが原則です。)
 

(2)焼香台より三~四歩手前で止まり、遺影と仮位牌を見つめます。一呼吸置き、改めて台の一歩手前まで歩み寄ります。

数珠を持った左手に、右手を添えるようにして(宗派によって数珠の使い方に違いが見られます。両手に数珠をかける宗派もあります)一度合掌を行ないます。
(座礼焼香の場合には、祭壇に膝をついた状態のまま移動して合掌します)

(3)数珠がある場合には左手に掛け、線香は空いている右手で取ります。宗派により違いが見受けられますが、1~3本用いるのが通例です。

線香に、火をつけます。線香が複数本の場合でも一度で火をつけます。火は左手で仰いで消します。息を吹きかけて消すのは無礼ですので気をつけましょう。

(4)他の列席者があげた線香に触れないように注意しながら立てます。

◎宗派によっては、線香を寝かせた状態で備える作法もあります。

(5)上記の作法を済ませたら、再び合掌して祈りを捧げます。
遺影の方(前方)を向いたまま2~3歩下がり、僧侶・遺族に一礼し、向きを変えて自分の席に着きます。

◎焼香の際、鈴や木魚に触れないよう注意してください。

座礼焼香

抹香による焼香と同様です。

 

↑ページの先頭に戻る