全国の葬儀、法事・法要にお坊さん(僧侶)を定額のお布施で手配

13.香典返し

葬儀に列席いただいた方に対しては、なるべく早い時期にお礼状(会葬礼状)を出さなくてはなりません。葬儀の際にお渡しすることが多いのですが、郵送する場合もあります。

また、それとは別に、お香典やお供物を頂いた方には、忌明けの頃、お礼状(忌明けの挨拶状)と共に香典返しをお送りします。

ここでは、香典返しの作法をはじめ、一般知識として知っておきたい事項についてご紹介します。

 

1.香典返しの時期

お香典やお供物などを頂いた方に対し、遺族が気持ちの上で一段落ついた頃にお礼状と共にお送りするのが香典返しです。

香典返しは、四十九日法要、つまり忌明けの時期に合わせて送られるのが一般的です。

まずは、忌明けについて解説いたします。仏教では、逝去してから四十九日の間を「中陰」と言います。

中陰の間は、閻魔大王による裁きが七日おきに実施され、極楽浄土へ旅立てるか否かの判定が下されるのが四十九日目にあたり、この日が忌明けになります。

 

葬儀の時、香典やお供物などを頂いた方に対しては、そのお礼として香典返しを用意します。

香典返しは、四十九日法要が終わる頃に合わせて、忌明けの挨拶状を添えてお送りするのが一般的です。

なお、キリスト教の場合は亡くなられてから1ヶ月後の追悼ミサ(プロテスタントの場合は昇天記念日)の頃、そして神式の場合は五十日際の頃が、いわゆる香典返しの時期に相当すると考えて良いでしょう。

 

香典には、葬儀から忌明けの期間、急にお金を出費することになった喪家を経済的に助ける意味があります。ですから、一家の大黒柱が亡くなった場合や、両親が亡くなって子どもだけが残された場合などは、香典返しをしなくて良いと考えられています。但し、そういった場合であってもお礼状は必ずお送りし「頂いたお香典は子ども達のために役立たせて頂きます」などと一言添えるのがマナーです。

 

2.亡くなってからの日数の数え方

百か日法要までは、亡くなった日を1日目として数えるのが通例です。

また、一周忌のみ満1年目に営まれますが、それ以後の1年ごとの年忌法要については「年数-(マイナス)1年」と数えて実施されます。詳しくは別ページの2.亡くなってからの日数の数え方(仏式)」をご参照ください。

 

3.香典返しののしの書き方

香典返しの品物を用意したら、必ず熨斗紙(のしがみ)を付けます。具体的な方法としては、品物自体に熨斗を付けてから包装する内熨斗(うちのし)と、品物に包装を施し、その上から熨斗を付ける外熨斗(そとのし)があります。地域によって熨斗の付け方は異なりますが、一般的には「宅配便等で配送する時や、控えめな気持ちを示す時は内熨斗」「持参して手渡しする時は外熨斗」という使い分けがなされているようです。

以下に、香典返しにおける熨斗の表書きの例をご紹介します。

下記以外にも「粗供養」という表書きもよく見受けられますが、これは香典返しだけでなく、通夜や告別式、法事・法要など弔辞全般の返礼品に使われるものです。

宗教と地域
御香典返しにおける熨斗の書き方

・仏式(関東)
・神式
・キリスト教式
・その他の宗教

・黒白もしくは黄白の結び切りの水引。
上段は「志」
下段は「○○家」「○○(姓のみ)」もしくは、喪主の氏名(フルネーム)など。

・蓮の絵が入った熨斗紙は、仏式以外の宗教では用いることができません。

 

仏式(関西)

・黒白の結び切りの水引。
上段は「満中陰志」
下段は「○○家」「○○(姓のみ)」もしくは、喪主の氏名(フルネーム)など。

※蓮の絵が付いているもの、付いていないもの、どちらを選んでも構いません。

 

・神式
・キリスト教式
・天理教式

・黒白もしくは黄白の結び切りの水引。
上段は「偲草」
下段は「○○家」「○○(姓のみ)」もしくは、喪主の氏名(フルネーム)など。

 

 

4.香典返しの予算(金額・相場)

香典返しの予算としては、頂いた香典の1/3~1/2程度が目安とされています。

「半返し」という言葉を耳にしたことのある方も多いと思いますが、これは1/2の金額程度のお返しをお送りすることです。

香典の金額に関わらず、頂いた方全員に同じ品物をお届けすることもありますが、通常は頂いた額に応じて三段階程度の品物を決めておくのが良いでしょう。

金額別のカタログギフトもありますから、こういったものを利用するのもお勧めです。

また、職場のように団体単位でお香典を頂いた場合には、お菓子やお茶など皆さんで召し上がって頂けるものがよく選ばれています。予算についても、個人ではなく全体で頂いた額の1/3~1/2と考えます。

 

5.香典返しによく使われる品物

香典返しは不祝儀ですから、生活消耗品や食品、お茶など後に残らず消えて無くなるものがふさわしいとされます。他によく見られる品物としては、タオルなどの実用品があります。

頂いた額に応じて三段階程度の品物を決めておくのが良いでしょう。

金額別のカタログギフトもありますから、こういったものを利用するのもお勧めです。一部には、商品券が用いられる地域も見受けられます。

※高額のお香典を頂いた場合

高額のお香典を頂いた際には、品物だけでなく、香典返しの品物に商品券を添えてお渡しする方法があります。高額の商品を取り扱うカタログギフトもありますので、こういったものを利用するのも良いでしょう。

また、地域によっては、高額なお香典に対しては半返しや三分の一返しをするのではなく、社会団体に寄付をする場合もあります。このような時、一般的な金額の品物をお送りすると共に「お気持ちを有り難く頂戴し、ご芳志の一部を御礼に代えて○○○○に寄付をさせていただきました」などとお礼状に一筆差し上げます。

香典返しには、必ずお礼状を添えます。

このお礼状については、このページの6.香典返しに添えるお礼状(挨拶状・挨拶文)にて紹介いたしております。

なお、弔電のみを頂いた方については、香典返しをする必要はありません。葬儀終了後、なるべく早くお礼状を手書きで作成し、送付します。

 

6.香典返しに添えるお礼状(挨拶状・挨拶文)

本来、お礼は先方に直接足を運び、お目にかかった上でお伝えするべきですが、今の世の中においてはそれが難しいため、香典返しにお礼状を添えてお送りします。

香典返しに添えるお礼状においては、「、」や「。」といった句読点は用いないというルールがあります。その理由としては、別ページの16.忌明けの挨拶状をご参照ください。

 

それでは、香典返しに添えるお礼状について、典型的な文例を取り上げて解説していきます。

※ページ構成の都合上で横書きとなっていますが、縦書きで書くのが通常です。

拝啓
このたびは 亡祖父 ○○○○(故人の氏名)儀 葬儀に際しまして
ご多忙の中にもご鄭重なるご厚志を賜り心より厚くお礼申し上げます
葬儀の際は取り込み中にて万事不行届きにて申し訳なく存じております
お蔭をもちまして○月○日に四十九日の法要を滞りなく相営み忌明け致しました
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたしますのでご受納いただければ幸いです
茲に生前のご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
本来であれば拝眉の上御礼申し上げるのが本意ではございますが 略儀ながら書中をもちましてお礼かたがたご挨拶とさせていただきます

     敬具    

 平成××年××月××日

〒□□□-□□□□□ 住所
喪主○○○○(氏名)
親族一同

 

[全体の流れ]

故人の名前……「故 ○○○○儀」の他にも「亡父○○○○儀」「弊社社長 故 ○○○○儀」「弊社 代表取締役社長 故 ○○○○」などの書き方があります。

感謝の言葉……わざわざ時間を割いて参列して頂いたこと、香典を頂いたことへの感謝の気持ちを記します。

お礼状はあくまでも略儀……本来ならば実際に出向いて顔を会わせてお礼を伝えなければならないところを書面での挨拶となってしまった旨を記します。

(この例文に用いられている用語「拝眉(はいび)」……お会いすることを遜って言う言葉。「お目にかかる」の意。 )

差出人……社葬の場合には、葬儀委員長を筆頭とし、次に喪主、その後に親族の氏名が続きます。

その他……季節の挨拶文は必要ありません。忌明けの挨拶状には、はがきに印刷したものと、カードに印刷したものがあり、会社宛に送る場合にはカード(単カードもしくは二つ折りカード)に印刷し、封筒に入れるのが通例です。「奉書封筒」を用いれば、さらに丁寧な形式となります。

※他の文例については別ページ、「16.忌明けの挨拶状」 にて取り上げています。

 

7.香典返しをもらったら(香典返しのお礼は必要?)

香典返しは今や、直接手渡しするのでなく宅配便で手配されることが大半になりました。香典返しが届くとお礼の連絡をすべきか迷うところではあると思いますが、基本的には電話もお礼状も必要ありません。

但し、普段からお付き合いをしている関係であれば、届いたことを知らせておくと良いかもしれません。手紙やはがきで一筆差し上げるのも良いですし、さり気なく電話をかけて励ましたり故人の思い出に触れたりするのも良いと思います。

 

8.香典返しを辞退されたら        

一家の大黒柱が亡くなった場合などには「ご家族やお子様達のために、少しでもお役立て頂ければ幸いです。香典返しは謹んでご辞退申し上げます」といった趣旨の手紙が添えられていることがあります。また、故人と特に親交が深かった方などからも香典返しを辞退する意志を伝えられることがあります。

香典返しは、忙しい中わざわざ時間を割いて葬儀に出向いて頂いたことへの感謝であり、故人が生前お世話になった事に対するお礼であり、家族を亡くしたことへの温かな励ましや手助けに対するお礼でもあります。したがって、本来であればお礼は必ずすべきものですし、それは辞退された方にも同じです。しかし、上記のように「遺された家族や子供達のために」といった趣旨によるものの場合であれば、お気持ちを有り難く受け止め、丁寧に書いたお礼状のみをお送りするのが良いでしょう。

※一部には、香典返しの習慣そのものがない地域も見受けられます。また、社会福祉団体への寄付をもって、香典返しに代えることもあります。そういった場合にはお礼状の中で「お気持ちを有り難く頂戴」したこと、そして「○○○○に寄付をさせて頂きました」ということを報告します。

 

9.キリスト教式の追悼、神式の霊祭

ここでは。仏式以外の法事・法要について解説します。

キリスト教式

・キリスト教式の場合、法要にあたる行事を「追悼ミサ」と言います。

・3日目、7日目、1ヶ月目に執り行なわれるのが通常ですが、1年後に実施されることもあります。

 

キリスト教式の場合の追悼ミサ

 

名称
時期
内容





追悼ミサ
(ついとうみさ)

3日目

記念の式典が催されるのは、教会です。
遺族や親族の他、友人や知人も列席します。
牧師による祈りや聖歌斉唱が行なわれた後、茶話会が実施されるのが通例です。
茶話会の場は、教会の別室などに設けられます。
ミサの規模として最も大きいのは、1年後の命日に執り行なわれる記念ミサです。

7日目

追悼ミサ
プロテスタントでは
召天記念日

1ケ月目

記念ミサ

1年目

 


万霊節
(ばんれいせつ)

All Soul’s Day

毎年11月2日

万霊節とは、万聖節の翌日となる11月2日に実施される死者の記念日のことです。
信者が教会に集結し、これまでに亡くなられた全ての信者を追悼するミサが実施されます。
ミサが終わると、お墓にお花が手向けられます。

※11月1日の万聖節は「All Saints’ Day」とも称され、天国にいる全て聖人に祈りを捧げる祝日となります。

 

神式

・神式の場合、法要にあたる行事を「霊祭」と言います。

・10日後、50日後、1年後、3年後、10年後に執り行なわれる霊祭が主要なものです。

神式の場合の霊祭

忌中の間、家庭内の神棚には白布や白半紙をかけ、お供えや参拝は行ないません。
お正月の参拝や、門松、しめ飾りも控えます。
50日経ったらこれらを解禁し、御霊舎に御霊をお祀りします。

御霊舎(粗霊舎)は、仏教で言うところの仏壇に相当するものです。

仏教でいう仏壇にあたるのが、御霊舎、あるいは粗霊舎。
仏教でいう位牌を霊璽(れいじ)と呼びます。

 

 

名称
時期
内容



霊祭

十日祭

10日目

遺族・親族の他、友人や知人も列席します。
祈りの終了後、神職者にお食事を振る舞います。

五十日祭

50日目

これを機に忌明けとなる五十日祭では、神職者や奏楽隊などを招いて大規模に実施されます。開催される場所は、自宅やお墓の他、斎場などです。
御霊は、五十日祭でお祓いを終えたら御霊舎に移動します。先祖の御霊がある場合には、合祀祭を執り行ないます。

百日祭

100日目

列席するのは、原則的に遺族・親族です。祈りの終了後、神職者にお食事を振る舞います。十年祭を終えたら、後は省略するケースが多く見受けられます。

 


祖霊祭

一年祭
三年祭
五年祭
十年祭
二十年祭
三十年祭
四十年祭
五十年祭

各年の命日

 

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