一周忌に渡す香典!相場やマナーはどうなっている?

更新日
2018/06/15
カテゴリ
法事・法要の基礎知識

故人が亡くなった日から満1年の命日には一周忌の法要を行います。
この時、参列者は香典を持って行くことになりますが、葬儀とは異なるため、細かいマナーや相場などがよくわからないという人も少なくありません。

そこで、こちらでは、香典の相場や表書きなどの書き方、水引の選び方といった、一周忌の香典に関する注意すべきポイントをご紹介していきます。
遺族にも失礼のないように、きちんとマナーを守って一周忌に参列しましょう。

一周忌法要に香典は絶対に必要?

お通夜や葬儀に参列した人にとっては、一周忌に参列する時に再び香典が必要になるのか疑問に思うこともあります。
元々、香典というのは突然の不幸による出費をお互いに助け合うという意味合いがあり、香典があったからこそ葬儀が成り立っていたという背景があります。
そのため、葬儀の時にすでに香典を渡していても、一周忌として法要を行うときにはまた費用が発生することもあり、渡すのがマナーです。
特に、一周忌の法要の後に会食を予定している場合などは、法要に加えて料理の費用も発生しますので、通常の相場よりも上乗せして入れておくものです。
全く渡さずに参列をするのは失礼であると心得ておきましょう。

なお、参列者に食事をふるまう習慣がない地域や、家族のみで一周忌の法要を行う予定の家庭などでは、香典を辞退されることがあります。
その場合には強引に渡そうとはせず、お供え物や供花を贈るなど、香典以外の方法で弔意を示すと良いでしょう。
これらも辞退されている時は、とりあえず一周忌の時には何もせず、遺族の手を煩わせないようにするのも一つの方法です。
法要のときには何もできなくても、別の日にお供え物を持ってうかがうなど、さりげなく弔意を示すこともできます。

一周忌の香典の相場事情

一周忌の香典は、おおよその相場に従った金額を包みます。

まず、近隣の人の場合は、3,000~5,000円程度が一般的です。
仕事上の付き合いなどで義理で参列した場合には、5,000~1万円程度、故人にお世話になった人や親族など故人の関係者であれば、1~3万円程度が妥当でしょう。
身内の場合には、5~10万円程度包むこともあります。
これらの金額はあくまでも目安であり、例外もあります。例えば、地方によっては自治会などで取り決めがあり、町内会などで一世帯あたり500~1,000円程度を集めて会として渡すようなケースも見られます。
なお、上記は法要のみの相場ですので、法要の後に会食に招かれている場合には、数千円程度上乗せした金額を包むようにしましょう。
一周忌の法要は、原則人数の確認のために案内状が届くため、会食が用意されているときにはその旨の記載があります。

香典の相場に幅がある時や、地域独自のルールがある時などは、その土地のしきたりに詳しい人に相談したり、近い関係性の人と打ち合わせたりして、金額を合わせておくと安心です。

避けたほうがいい香典の金額

一周忌の香典は、相場の範囲内であればいくら包んでもよいと言わけではなく、避けた方が良い金額があります。
例えば、4は「死」、9は「苦」をイメージさせるため、これらの数字にまつわる金額は一般的に避けられています。
4や9以外の偶数も、割り切れるという言葉から故人とこの世のつながりが切れることを連想させるので、香典で包む金額としては避けられています。

ただ、4や9ほど忌み嫌われている数字ではなく、一般的な香典の相場からも適正な金額に該当するなどの理由で、2万円を包むことはあります。
その場合には、1万円と5,000円2枚というように、紙幣だけでも割り切れないようにしておくとよいでしょう。

いずれにしても、全国的な香典の相場にこだわるよりも、香典を受け取った遺族が不快な思いをしないかどうかが大切になります。
伝統的なしきたりを大切にしている家に香典を持参する時には、グレーゾーンになっている偶数の金額などは避けた方が無難です。

なお、連名の時には4や9の数字にならないように、人数や金額を調整しましょう。
人数が多い時は、香典を複数に分けて、多くとも3名以内にまとめます。

一周忌の香典袋はどんなもの?

一周忌の香典袋は、葬儀などで使われるものとは違うのかと迷う人もいます。
一周忌の場合でも、葬儀やお通夜の時と同じように、結び切りの水引がついている香典袋を用意します。

ただし、市販されている香典袋の内、百合の絵が描かれているものはキリスト教の法要で使うものですので、仏式の法要で使わないように注意しましょう。
仏式で使うのは無地の香典袋で、中袋はついていてもついていなくても大丈夫です。
ハスの花が印刷されているものもあります。

水引の色も色々なものがあって悩むところですが、もともと水引は、祀りごとの格式の高さを示しているのです。
お祝い事は格式が高く、弔事は最も格式が低くなりますので、格の低い色にあたる黄色や黒を用いたものを使います。
具体的には、黒白や双銀、紫銀、黄白などを用います。
このうち、金額が高めの時には双銀の水引を使い、5,000円程度の少額の香典の場合には、黒式の水引を使うことが多いです。とはいえ、これはあくまでも一般的な水引の選び方です。

地方や宗派などによって、使うことができる水引の色が変わってきますので、一度詳しい人にどれを使うべきか確認してから香典袋を用意しましょう。

一周忌の香典の表書きは?

一周忌の場合、香典袋の表書きにどのように書けばよいのかで迷うことも多いです。

まず、一周忌の場合は多くの仏式で「御霊前」は使いません。
これは四十九日までの書き方であり、四十九日を過ぎると故人の魂は仏様になると考えられているため、「御仏前」や「御佛前」、「御香料」などになります。

ちなみに、浄土真宗では故人はすぐに往生して仏様になるとされているため、霊の存在を認めておらず、時期に関係なく「御霊前」を使いません。
また、曹洞宗などの禅宗でも極楽浄土という場所を認めていないため、霊から仏様へと成仏する期間が存在せず、「御仏前」のみになっています。

キリスト教でも一周忌の法要に該当するものがありますが、こちらは「御霊前」「御花料」等が妥当です。
ただし、「御霊前」はカトリックのみで許容されていますので、宗派が不明な場合には「御花料」が無難です。十字が印刷された香典袋を用い、仏式の蓮の花が印刷されたものは避けましょう。

神道の一周忌の法要では、「御霊前」でも許容範囲ですが、「御玉串料」「御榊料」等を用い、蓮の花などの印刷のないシンプルな不祝儀袋を使います。

一周忌の香典に書く氏名は?

一周忌の香典袋に書く氏名は、基本的には参列者である自分自身の氏名だけで問題ありません。
名字だけでは同姓の人が参列する可能性もありますので、フルネームで記載しましょう。

夫婦で参列する場合には、一般的には夫の名前だけを書きます。
ただし、故人との関わりが深かった場合などは両方の名前を書くこともあります。
連名で香典を包む場合には、3人までにして、省略せずに2人または3人全員の名前を書くのが一般的です。
目上の人ほど右側に行くように順番も考慮して書きましょう。
4人以上になると、香典袋に全員の名前を書きづらくなりますので、団体名として記入します。
友人の時は、代表者の名前を書き、「外○名」とした上で、中袋に全員の氏名を書くようにしましょう。
また、会社名義で代表者が参列する場合には、香典袋の中央部分に参列した人の氏名を記入して、その右側に小さめに会社名を書くようにします。
代理で参列するときには、参列予定であった人の名前を書いて、その名前の左下に「内」と書くのがマナーです。会葬者名簿も同じように書きましょう。

香典の中袋の書き方

香典の中袋は、法要の後で遺族がお返しの準備をするときの重要な情報になります。そのため、表書きよりも詳しい内容を書くことが多いです。

まず、中袋の表、中心に、壱、弐、参といった旧字体の漢数字で金額を書きます。
「金伍阡円」などのように、金額の前に「金」の文字を入れるのが正式です。
最後に「也」をつけることもありますが、これは端数がないことを表すものですので、小銭を入れることのない香典では書いても書かなくても問題ありません。

そして、中袋の裏には住所と氏名を記入します。
記入欄があればそれに従えばよいですが、記入欄がない時には左下に書くようにしましょう。
遺族が香典返しを送る時、名前だけでなく住所があると、わざわざ名簿を調べる必要がなく、便利です。
そのため、中袋には郵便番号も必要な情報として省略せず、楷書できちんと書きます。

なお、連名の時にはそれぞれの名前と住所、包む金額を縦書きで記載します。
少額の香典でお返しの負担をかけたくないという場合には、代表者の住所氏名のみを記載し、香典返しを辞退したい旨の記載もしておきましょう。
中袋は薄墨で書くのが望ましいですが、ない時にはサインペンなどでも問題ありません。

一周忌の香典の入れ方

葬儀やお通夜は悲しみを表す意味でお札を裏向きに入れますが、一周忌の香典は悲しみを表すものではなく、仏様になった故人へのお供えとして渡すものです。
そのため、葬儀の時とは異なり、お札も表向きに入れるのが正解です。
つまり、香典袋と中袋の正面に対して、お札は肖像画が見えるように入れるということです。同じ香典袋でも一律の入れ方ではありませんので、特に注意しておきましょう。
尚、複数のお札を入れる場合には、お札の向きは必ずそろえるようにすることも重要です。

不祝儀袋は、まず下側を折り、次に上側を折る上包みにします。
また、香典は袱紗に包んでおくのが正式なマナーです。
袱紗は用途によって使える色が異なり、お祝い事には赤やオレンジ、藤色などの明るめの暖色系を用います。
一方、弔事には紺色や深緑、グレーなどの渋い寒色系の色を使うため、冠婚葬祭向けに2色用意しておきましょう。
なお、紫色は慶事・弔事の両方に利用できますので、一枚用意しておくと便利です。
風呂敷タイプを使う時には、ふくさの中央に香典袋を置き、右、下、上、左の順に折って包みます。お祝い事とは異なりますので、注意しましょう。

新札じゃないほうがいい?

香典というと、一般的に新札は避けた方がよいと考えられがちです。
ですが、急な不幸であらかじめ用意ができなかった葬儀やお通夜とは違い、一周忌の場合には前もって予定が分かっていますので、新札を入れても問題はありません。

ただ、不祝儀袋に入れるお札は基本的に旧札でなければならないと思い込んでいる人もいますので、相手によっては新札を入れない方が無難です。
ただし、香典というのは仏様にお供えするものですので、汚すぎるお札も失礼に当たります。
旧札にする場合でも、折り目がついているものの中できれいなお札を選びましょう。
なお、旧札を包みたいものの、手元に新札しかないという場合には、半分に折ってから入れるだけでも構いません。

一周忌のときは、同じ香典でも葬儀の時とは意味合いが異なるため、新札の可否やお札の向きなど、変わってくるポイントもあります。
しかし、冠婚葬祭においては地方によってルールが変わってくることもありますし、一般的なマナーとは違う内容で長く続けてきた人もいるため、必ずしも正解を貫き通すのが良いとは限りません。新札に関しても、あまり遺族や参列者と親しくない場合には、旧札を表向きに入れるのが無難でしょう。

通夜や葬儀とは違う一周忌の香典のマナー!

一周忌の香典は、お通夜や葬儀の時とは異なり、香典袋の書き方や金額の相場、包み方など、様々な点で違いが見られます。
そもそも、葬儀は故人があの世でも幸せでいられるようにという祈りや故人との別れを告げるために行われるものです。また、故人が亡くなったことを認識するという意味もあり、香典も急な不幸で慌てて用意した体になります。
顔を伏せるという意味で、お札の肖像画も見えにくいようにして入れています。
故人との別れは一度しかありませんので、葬儀は最も重要な儀式であり、香典の相場も高めです。

一方、一周忌などの法要は故人の供養を目的としており、故人との別れの辛さから少しずつ立ち直り、故人を通して人とのつながりを深めるために行われます。
四十九日を過ぎると故人は仏様になるという考えですので、仏様へのお供えとして香典をあらかじめ用意しつつ、遺族や参列者と共に祈りをささげるという意味合いです。
香典は仏様にお渡しするため、堂々と肖像画を正面に向けて入れています。

このように、元々の意味が異なりますので、間違えないように十分注意しましょう。

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