一周忌法要に不可欠!お布施の意味やマナーを紹介

更新日
2018/06/15
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法事・法要の基礎知識

家族や親族が亡くなって1年が経った頃に行われる、とても重要な供養の儀式が「一周忌法要」です。
一周忌法要ではお寺からお坊さんを招いて読経してもらうことが多いのですが、「お布施」と呼ばれる謝礼を渡すしきたりがあることを知っているでしょうか。
初めて一周忌法要を取り仕切る遺族にとっては分からないことも多く、お布施についても頭を悩ませることが珍しくありません。
そこで今回は、お布施の具体的な意味や守るべきマナーなど役立つ情報について解説していきます。

そもそもお布施とは?

お布施というのは、お坊さんに読経してもらったり戒名を付けてもらったりした際に、お礼として渡す金品のことを指します。
「金品」という言葉からも分かる通り、必ずしも現金である必要はありません。地域によっては食べ物や日用品、仏具などさまざまな品物をお布施として渡すところもあります。
ただ、一般的にはお布施というと現金のことを指すケースがほとんどです。

一周忌法要の場合、生前からお付き合いがあったお寺や近隣のお寺などからお坊さんを招き、読経やありがたい法話などをしてもらいます。
これに対するお礼としてお布施をお渡しするのですが、厳密に言うとお布施は「サービスの対価」ではありません。
一般的に、何かサービスを受けたときはその対価として代金を支払いますが、お坊さんが行う読経は利益を目的としたサービスとは異なります。
あくまでも仏様に代わって故人の魂を供養するために行われるものであり、最初から利益を目的としているわけではないのです。
このため、厳密には読経料などの対価ではなく、お坊さんを通じて仏様にお供えするものという位置づけになっています。

通常の謝礼金とは扱いが異なるため明確な料金が設定されておらず、お寺やお坊さんに金額を訪ねても「お気持ちで」と言われることが多いのも特徴です。

お布施の語源って?

なぜお坊さんにお渡しするお礼を「お布施」と呼ぶのかには諸説ありますが、もともとは粗末な衣服を着て仏様に奉仕していたお坊さんに対し、人々が布を施したことが始まりだと伝えられています。
このため「布施」と呼ばれるようになり、仏教の教えの中でも修行法の一つとして定められるようになりました。

仏教には「六波羅蜜」という修行法があるのですが、その中で「布施」は悟りを開くために欠かせない徳目の一つとされています。
現在ではお布施というと檀家からお寺へと渡されるものを指しますが、本来は財施に法施、無畏施という3つの意味がありました。
財施とはお金や品物を施すこと、法施は仏様の教えを説いたり故人のために読経したりすること、無畏施は恐れや恐怖を取り除いて安心感を与えてあげることです。

つまり、お坊さんが行う法施に対して、檀家は財施で応じるということになります。
このような本来の意味を考えると、お布施は必ずしも現金でなくても良いということが分かるでしょう。
ただ、現代ではほとんどの地域において、お布施といえば現金を渡すという慣習が定着しています。お寺のある地域や宗派などによって異なることもありますが、基本的には現金を用意しておきましょう。

お布施の種類とは?

一口にお布施と言っても、実際にお坊さんに渡す現金の種類は複数あります。
読経に対するお礼の他に、僧侶に一周忌法要の会場まで来てもらう交通費や、法要後に参列者で囲む宴席の食事代などが一般的です。

交通費は「お車料」と呼ばれ、実際にかかった交通費ではなく相場の範囲内で包むのがマナーとされています。
遺族側でタクシーを手配する場合は、直接タクシー会社に運賃を支払えばお車料は準備しなくても構いません。お寺まで自家用車で送迎するときも、同様にお車料は不要です。

食事代は「お膳料」というもので、宴席の内容によって一定の金額を包むことになります。
昔は法要後の宴席にお坊さんも同席して法話などを行うことが多かったのですが、近年ではお坊さんも多忙だったり遺族に遠慮したりして宴席を辞退するケースがほとんどです。
そこで、食べられなかった食事の代わりにお膳料を渡すという慣習が普及しました。
宴席に同席したり、持ち帰れる折詰弁当などを準備したりする場合は、お膳料を渡さなくても構いません。

お布施のみを渡すケースもありますが、このようにお車料とお膳料をそれぞれ封筒に用意して一緒に渡すケースもあるので、事前によく確認しておきましょう。

一周忌法要にかかるお布施の相場

お布施の相場は、住んでいる地域やお寺、法要の規模や内容などに応じて変わってきます。
このため一概にいくらとは決められませんが、一周忌法要では約30,000円から50,000円が全国的な相場です。
一周忌法要は、故人が亡くなってから一年後の命日に行われる大切な法要です。このため、他の一般的な法要と比べてお布施の相場も高めになっています。

現代はお寺との付き合いがない家庭も多く、一周忌法要をどのお寺に頼めば良いのか分からないというケースも珍しくありません。
命日がお盆などの繁忙期と被ってしまい、お坊さんを確保できないということもあるでしょう。
このような場合に備え、インターネットなどで手軽にお坊さんを手配できるサービスを行っているサイトもあります。

「お坊さん手配サービス」と呼ばれるもので、約35,000円から55,000円ほどで資格を持つ本物のお坊さんを呼ぶことができます。
地元のお寺に依頼するケースと比べると若干割高ですが、手配サービスはその場限りの契約で関係が終わります。
通常のお寺と違って檀家になったり、定期的にお布施を求められたりすることもありません。
サイトやサービスの内容を選べば、通常のお寺のお布施より安く抑えることも十分に可能です。あらかじめお布施の額が決まっているので、「お気持ちで」と言われて頭を悩ませる必要もありません。
こういったメリットを重視する場合は、お坊さん手配サービスを利用してみるのも良いでしょう。

お車料やお膳料の相場は?

お坊さんに渡すお車料やお膳料にも、お布施と同様に相場があります。

お車料は約3,000円から10,000円ほど、お膳料は5,000円から10,000円ほどを用意するのが一般的です。
お寺から法要会場までが遠かったり、食事が豪華な内容だったりすると包む金額も高くなりがちですが、住んでいる地域によって相場が異なることもあります。
お布施の相場が約30,000円から50,000円なので、これと合わせると38,000円から70,000円ほどかかる可能性があるということです。

ちなみに、インターネットなどでお坊さん手配サービスを利用すると、お車料もお膳料も必要ありません。
基本的には利用料金が定額で決められており、その中にお車料やお膳料などの必要経費が全て含まれているのです。
定額料金以外のお金を渡す必要がないことを考えると、トータルでかかる金額をかなり抑えることができます。
「こんなに安いと逆に不安」と感じる人もいるでしょうが、お坊さん手配サービスに加盟しているお坊さんは全員僧籍簿という資格を持つ正式なお坊さんです。
通常のお寺からお坊さんを招くのとなんら変わりないので、安心して利用することができます。

僧侶にお布施の金額を訊ねる方法

いざお布施を包むとき、最も気になるのが「いくら包めば良いの?」ということでしょう。
全国的な相場はあるものの、金額に幅もありますし地域ごとに相場も異なるため、迷ってしまう人も多いです。

お寺やお坊さんに必要な金額を聞けば良いのですが、ストレートに尋ねても「お気持ちで結構です」と言われるのが関の山。お布施はお坊さんや仏様へのお礼という意味合いが強いため、お坊さんも具体的な金額を言いづらいのです。
これでは金額もはっきりせず、お坊さんにも気を遣わせてしまうのでスマートなやり方とは言えません。
インターネットで地域の相場を調べたり、その地域に古くからある葬祭関連の会社に電話して金額を教えてもらったりして何とか金額を決めるようにしましょう。

もっと具体的かつ正しい金額を知りたい場合には、やはり法要をお願いするお寺に問い合わせるしかありません。
この場合、くれぐれもストレートに金額を聞くのではなく、「他の皆さんはどれくらいのお布施にされていますか?」のように、敢えて遠回しな尋ね方を心がけましょう。
これならお坊さんも一般論として答えやすく、確実な金額を知ることができるので非常に効果的です。

お布施で用意する封筒

法要後にはお坊さんにお布施を渡しますが、現金をそのまま渡すのはNGです。必ず封筒に入れ、正しいマナーを守って渡さなければなりません。

ちなみに、封筒は一般的な茶封筒や香典袋ではなく白い未使用の封筒を使うのが基本。
お布施はお坊さんへのお礼として渡すものなので、香典袋を使うのは適切ではありません。
かといって一般的な茶封筒では失礼に当たるため、未使用で白くしっかりした封筒を使いましょう。
ただし、地域やお坊さんの宗派によっては、香典袋と同じものを使うこともあります。
葬祭関連のしきたりは地域独自の慣習が重視されることも多いので、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

また、お車料やお膳料を渡す場合は、お布施とは別の封筒を用意するのが一般的です。
結局は全てお坊さんに渡すので一つの封筒に入れても良いような気がするでしょうが、お車料やお膳料をきちんと用意していることを示すためにも、それぞれ分けて入れましょう。
このとき、全て同じ種類の封筒や香典袋に揃えるのがマナーです。
袋が足りないからといって、バラバラの封筒に入れて渡すとマナー違反になってしまうので注意しましょう。

お布施の封筒の書き方は?

お布施の封筒の表書きは、封筒ごとにそれぞれ「御布施」「御車代」「御膳料」と書くのが基本です。
封筒の上部にこれらの表書きを記載し、下部には法要の施主の名字やフルネームを縦書きするのが正しいマナーです。
表書きだけ書いておけば問題ありませんが、裏面に住所や連絡先、金額なども記載しておくとより丁寧な印象を与えられます。
お寺によってはお布施の記録を付ける際に連絡先も必要とすることがあるので、あらかじめ封筒に書いておくとお寺に調べる手間をかけさせずに済みます。

また、金額に関してはアラビア数字ではなく、旧字体の漢数字を使いましょう。
たとえば「一」は「壱」、「万」は「萬」といった具合です。これはお布施に限らず冠婚葬祭に共通した一般常識であり、正しく書かないと恥ずかしい思いをしてしまうので注意しましょう。

ちなみに、お布施の表書きは弔事だからと薄墨を使う人も多いですが、お布施の場合は薄墨を使う必要はありません。
薄墨はもともと故人の逝去を悼む気持ちを表現するためのものなので、お坊さんに渡すお布施に使うのは逆に違和感が残ります。
このため、筆ペンなど黒澄を用いて記載すれば問題ありません。

僧侶へのお布施の渡し方

お坊さんにお布施を渡すタイミングは、基本的に一周忌法要が終わった後になります。
法要がつつがなく終わり少し話をしたら、「本日はありがとうございました」などのお礼の言葉とともに渡しましょう。

また、渡すときに封筒をそのまま手渡すのはやめてください。
本来、お布施はお坊さんを通して仏様にお供えするものです。それを手渡しで渡すというのはマナー違反となるので、必ずお盆などに乗せて渡しましょう。
お布施を渡すための「切手盆」や「布施盆」という専用のお盆もありますが、無い場合は小さめのお盆に乗せて渡しても構いません。
ただ、一周忌法要以降もお盆や年忌法要を続ける場合は、その都度お布施を渡すことになるので切手盆を購入しておくと良いでしょう。

お布施を乗せたお盆を差し出すときは、封筒の向きにも注意が必要です。
お布施の表書きをお坊さんから見て読めるように整えて渡すのも、大切なマナーとされています。
お布施はお坊さんへの感謝の気持ちを示すものなので、渡し方にも十分気を配るようにしましょう。

一周忌のお布施のマナーを守ろう!

一周忌法要ではお坊さんを呼ぶ、呼んだお坊さんにはお布施を渡すということは知っている人も多いです。
しかし、お布施の意味や包むべき金額、表書きや渡し方のマナーなどについては詳しく知らない遺族も多いでしょう。

お布施はお坊さんや仏様に対する感謝の気持ちとして渡すものなので、ただ渡せば良いというものではありません。
さまざまなマナーを守って取り扱わなければならないものなので、事前に基本的な知識を身につけておくことが重要です。
故人の魂を供養してくれるお坊さんに対して失礼があっては、自分たちだけでなく故人にまで恥をかかせてしまいます。
くれぐれも失礼をしないよう、マナーには十分に注意してお布施を渡すようにしましょう。

お坊さん手配のご予約はこちら

お坊さんの手配は混雑で手配できない場合もあります。
ご予約は遅くても法要日の1ヶ月前にはしましょう。

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②今回行う法要
総額 35,000

※複数個所での法要の場合など追加料金がかかる場合がございます。

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