カテゴリ
同じカテゴリの記事
目次

浄土真宗ってどういう宗派?特徴や葬儀のマナーを紹介

四十九日法要のお坊さんの手配をご希望の方はこちら

日本の葬儀形式は90%が仏式と言われていますが、仏教には様々な種類の宗派が存在しています。
宗派毎に葬儀のやり方やマナーが微妙に異なる為、いざという時に失礼の無いようポイントを押さえておきたい所です。
特に浄土真宗は数ある仏教宗派の中で最も信仰者が多いと言われる代表的な宗派なので、出席した葬儀が浄土真宗式である可能性は高いと言えるでしょう。
今回はそんな浄土真宗における宗派の基礎知識や特徴、葬儀でのマナーについて見てみましょう。

浄土真宗にはどんな特徴がある?

浄土真宗は浄土教の1種であり、鎌倉仏教とも呼ばれています。
浄土宗の開祖である法然の弟子が親鸞で、その親鸞が開いた宗派が浄土真宗です。
浄土真宗は阿弥陀仏による万人救済が唱えられた絶対他力の教えであり、信心をもって往生すればすぐに成仏出来るという考え方が特徴となっています。

また、浄土真宗は宗派の中でも2つの勢力に分かれており、西本願寺を本山とする「本願寺派」と東本願寺を本山とする「大谷派」が存在します。
浄土真宗では信者の事を「門徒」と呼んでおり本願寺派の門徒数は700万人、大谷派の門徒は550万人で浄土真宗全体で1200万人以上の門徒を抱えているのです。
寺社数は18000箇所以上にもなり、日本国内では最大の仏教勢力となっています。

親鸞と「肉食妻帯」の関わり

日本では明治時代に出された太政官布告によって僧侶の肉食妻帯が公に認められる事となりますが、実は浄土真宗では宗派が始まった当初から食肉妻帯が認められていました。
開祖である親鸞自らが公然と食肉妻帯を実行していたのです。
当時の僧侶は肉を断ち女性との交流を持たない事が正しい姿とされていましたが、親鸞がその風習を打ち破った理由は「浄土真宗の教えを広める為」と言われています。
当時の僧侶像を否定する様な振る舞いを行った親鸞は多くの人々から批判されました。しかし、それはあえて多くの人の目を自分に向けてもらう為のものだったのです。
聖道仏教では「僧侶」と「一般人」の間に明確な区別を設けていますが、浄土仏教の本尊である阿弥陀仏は万人を区別する事なく救済します。
親鸞は人々が驚くような行いで注目を集め、阿弥陀仏の教えを広める事を最優先させたのでした。

浄土真宗の3つの経典

浄土真宗で読まれるお経は3つに分かれており、浄土三部経とよばれています。

大無量寿経

釈迦の教えや生涯は7000巻以上に及ぶ経典である「一切経」というものに収められています。
しかし親鸞曰く、この膨大な経典の中で釈迦の本心が書かれている経典は「大無量寿経」ただ1つだと言うのです。
仏教の教えとは尊いものであり、最初から釈迦の深遠たる教えを説いたところで誰も理解出来ない事が考えられます。
従って、その深遠たる教えまでの道のりを分かりやすくする為に方便として書かれたのが他の経典だというのです。
大無量寿経は浄土真宗の根幹を成す経典となっています。

阿弥陀経

阿弥陀経は極楽浄土の有様や阿弥陀如来そのものについて書かれた経典で、大無量寿経を略して「大経」と呼ぶのに対して「小経」と呼ばれたりします。
阿弥陀経の有名な1節に「これより西方、十万億の仏土を過ぎて世界有り、名けて極楽という」という文面があり、極楽浄土の所在を明らかにした重要な経典とされているのです。
また、阿弥陀経では宇宙の全方向に居る諸仏が阿弥陀如来の本願に対して賛同している事が書かれています。
阿弥陀仏の教えの尊さや偉大さ、重要さを説く上で鍵になる経典でもあると言えるでしょう。

観無量寿経

観無量寿経は略して「観経」と呼ばれる経典で、「いづれの行もおよびがたき」罪人であっても南無阿弥陀仏を唱える事で極楽へ行けるという旨が説かれています。
この万人救済を説くにあたって、観無量寿経の序文には「王舎城の悲劇」というドラマが描かれています。
王舎城の悲劇とは韋提希(いだいけ)という女性が親との間で繰り広げた悲劇の話です。観無量寿経ではこの物語をハッピーエンドに展開させたものこそ、阿弥陀仏の本願であると説きました。
韋提希は地球上で初めて阿弥陀仏の本願によって救われた人物とされています。

浄土真宗の葬儀の特徴とは?

浄土真宗の葬儀は他の宗派と異なり、「死者への供養」という概念が存在しない事が大きな特徴です。
浄土真宗の門徒は死を迎えると同時に阿弥陀如来によって極楽浄土へ導かれると考えられている為、わざわざ葬儀で成仏を願う必要が無いとされています。
これに伴って礼拝の対象が故人ではなく、死者を導く阿弥陀如来となっている事もポイントです。

他の仏教宗派では葬儀において仏弟になる為に戒律を受けて戒名を授かる「授戒」や、死者を仏道へ正しく導く「引導」という作法があります。
しかし浄土真宗の葬儀では「絶対他力」「往生即身仏」という考え方が根幹にある為、授戒と引導が存在しません。戒名が無い代わりに仏道に帰依した証として「法名」を授かるという事も覚えておきましょう。

【葬儀の流れ1】本願寺派の場合

浄土真宗の葬儀は本願寺派と大谷派で作法が異なります。それぞれ宗派における葬儀の流れを確認しておきましょう。本願寺派で行われる葬儀の流れは以下の通りです。

  • 臨終後はすぐに極楽浄土へ導かれるので末期の水は取らず、故人を北枕にして寝かせる
  • 湯灌で故人の身体を綺麗に拭いた後、白服を着せて顔に白い布をかける
  • ぬるま湯やアルコールを含んだガーゼなどで故人の身体を浄める「納棺勤行」を行った後、葬儀へと移る
  • 僧侶の読経と焼香、続いて遺族や参列者の焼香となる
  • 葬儀後に出棺式を執り行い、火葬・拾骨へと移る
  • 他宗派同様に回向・法要に入る(故人は既に極楽浄土へ着いている為、遺族の精進明けが目的)
  • 僧侶に勤行(ごんぎょう)をあげ、短念仏を唱えて儀式の工程が全て終了

他宗派との違いが見られるポイントとしては「臨終後はすぐに極楽浄土へ行く」が挙げられるでしょう。
末期の水を取らない事や遺体に旅支度の装束を着せない点、回向・法要の意味合いなど随所に浄土真宗特有の考え方が現れています。
また、門徒は須らく死後極楽浄土へ導かれるので、故人とはいずれ再会する日が来ると信じられているので「告別式」という言葉は用いられません。

【葬儀の流れ2】大谷派の場合

大谷派における葬儀の特徴は、葬儀式第一と葬儀式第二の2段階に分かれている事にあります。それぞれの内容の違いを押さえておきましょう。

葬儀式第一

葬儀式第一の工程には「棺前勤行」と「葬場勤行」という2つのポイントがあります。
棺前勤行では参列者全員でお経を唱える「総礼(そうらい)」の後、人々の信心を厚くするよう勧める「勧衆偈(かんしゅうげ」や短念仏十遍などを行います。
葬場勤行は小さな鈴から大きな鈴へと順番にならしていく「三匝鈴(さんそうりん)」から始まります。その後は導師による読経と焼香、続いて遺族や参列者による焼香へと流れていくのが一般的です。

葬場勤行では参列者の弔電やお悔やみの言葉が読み上げられる事もありますが、ここで注意したいのが「旅路」を連想させる言葉は不適切であるという事です。
浄土真宗では死後すぐに極楽浄土行きとなるので旅路は生前に終えておくもの、「死」がゴールとされています。
「草葉の陰」や「三途の川」といった死後の魂が天国で彷徨う事を意味する言葉は、浄土真宗の葬儀においては適さないものであると心得ておきましょう。

葬儀式第二

葬儀式第二は主に斎場で執り行われます。
昔は自宅葬が主流でしたが現在ではあまり多くない為、葬儀場と火葬場の勤行も地域事情に歩み寄る形で様々な式次第が組まれる事に留意しておきましょう。
一般的な形式としては総礼の後に導師や式衆の人達を迎え、棺前勤行と斎場勤行を組み合わせたような式次第が組まれる事が多いです。

浄土真宗の焼香の方法は?

急な葬儀で迷ってしまうのはお焼香の作法だという人も多いでしょう。
浄土真宗は門徒が多い為、地域間で風習や作法が若干異なる場合があります。
浄土真宗本願寺派のお焼香における基本的な作法は下記の通りですが、気になる場合には事前に親族や菩提寺に作法の確認を取っておくのも良いでしょう。

  • 焼香卓の一歩手前で一礼した後、焼香卓へと進む
  • お香が入った器の蓋を右手で取り、器の右側に蓋を立てかけておく
  • 右手でお香をつまんで「額に持っていかずに」1回香炉にくべる
  • 器に立てかけておいた蓋を元に戻す
  • 合掌して「南無阿弥陀仏」を唱える
  • 焼香卓から少し後ろに離れた場所で1度立ち止まって、一礼してから席に戻る

地域によっては南無阿弥陀仏を唱えなかったり、最初からお香が入った器の蓋が開いている事もあるでしょう。
なお、大谷派におけるお焼香の作法も基本的には同じですが、大谷派では右手でつまんだお香を「2回」香炉にくべる事が本願寺派と異なる特徴です。

香典袋の表書きはどうすればいい?

かつて死者の霊前に供えられた花の代わりとして、現在ではお香典と呼ばれる金品を添える事が一般的となっています。
お香典は急な葬儀で出費がかさんでしまう遺族を助けるという意味合いも兼ねているのです。
お香典はそのまま現金を添える訳にもいかないので香典袋に包んで渡しますが、この香典袋にも様々な作法があります。
浄土真宗では本願寺派でも大谷派でも香典袋のマナーは共通なので、しっかりと押さえておきましょう。

浄土真宗のお香典

浄土真宗と他宗派におけるお香典の大きな違いは「表書き」と言えます。
他宗派の仏教では死者は亡くなって49日経過すると仏様になると考えられているので、香典袋の表書きは「御霊前」が一般的です。
しかし浄土真宗では死者は亡くなってすぐに極楽浄土へ行くと考えられていますから、御霊前という表記は適していません。浄土真宗におけるお香典の表書きには「御仏前」や「御香典」を用いるようにしましょう。
また、香典の飾りとして様々な意味を含ませる水引きは基本的に「黒白」を用いますが、地域によっては「黄白」の場合もあるので親族に確認を取っておくと安心です。

浄土真宗のタブーとは?

浄土真宗には行う事が良しとされないタブーが多数存在しています。他宗派に比べてタブーが若干多いと言われる事もありますが、その行いを禁止するのはそれなりの理由があっての事です。タブーと禁止理由をしっかりと把握して、浄土真宗への理解を深めましょう。

基本的に浄土真宗と関係のないものはタブー

浄土真宗は阿弥陀仏を唯一の信仰対象としており、他の宗教観が入り込む事を好まない傾向にあります。中国伝来の文化や日本土着の風習を仏教と混同してしまいがちですが、以下のような振る舞いは仏教と一切関係が無いものなので注意しておきましょう。

  • 般若心経を読む(浄土真宗は他力本願、般若心経は自力で成仏を目指すもの)
  • 日毎の吉兆、占い、姓名判断など(これらの六曜や占術は基本的に中国の文化)
  • 線香をたく(江戸時代中期に生じた日本土着の風習)
  • 冥福・霊前を使う(浄土真宗では死後の幸せを祈る必要がない)
  • 位牌を使う(位牌を用いるのは元々中国における儒家の風習)
  • 仏壇に他宗の仏像や故人の写真を入れる(阿弥陀仏が唯一信仰対象なので他宗派や個人の仏壇介入は御法度)
  • お盆にお飾り・迎え火・送り火などを行う(中国の行事と仏教が融合して日本に伝来したもの)

日本は八百万の神が信仰される国であり、同時に仏教やキリスト教など様々な宗教・宗派が入り乱れる国でもあります。
仏教と関係があると勘違いしていた行いが、知らずのうちに浄土真宗におけるタブーとなってしまっている事も考えられるでしょう。
法事に関する行いがどんな宗教に基づいたものなのか、浄土真宗の宗教観と併せてしっかりと理解しておく事が大切です。

お経で成仏するという概念がないのが大きな特徴!

数ある仏教宗派の中でも最大勢力と言われている浄土真宗ですが、門徒が多いのにはそれなりの理由があります。

浄土真宗の最も大きな特徴は阿弥陀如来による救済が約束された他力本願説を唱えている点です。
死と同時に極楽浄土へ導いてもらえるという宗教観の分かりやすさや安心感が、動乱を生き抜く人々には魅力的に映った事でしょう。
浄土真宗はその特徴的な宗教観から、他の仏教宗派とは考え方やマナーに多数の違いが出ています。
門徒の多さから内部でも宗派が分かれていたり、地域毎の風習が色濃くなっているのも浄土真宗ならではと言えるでしょう。
葬儀においてうっかり失礼にあたる行いをしてしまわないように、事前に正しい知識を身につけておきましょう。
作法が心配な場合は親戚に確認を取ったり、菩提寺や葬儀社に相談しておくと安心です。

法事・法要のお坊さんをお探しの方はこちら

ご利用者数No.1のお坊さん手配サービス「お坊さん便」なら、法事・法要のためのお坊さんを定額費用で手配します。
お問い合わせ・ご依頼は下のフォーム、またはフリーダイヤルにお電話ください。

①ご利用は初めてですか
②今回行う法要
総額 35,000

※複数個所での法要の場合など追加料金がかかる場合がございます。

0120-541-609
1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (まだ評価されていません)
Loading...
↑ページの先頭に戻る