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香典の金額はいくら?相場やマナー事情まとめ

香典とは、お香や花に代えて霊前に供えるものです。一般的に現金を香典袋(不祝儀袋)に入れて、通夜や葬儀に参列する際に持参し、遺族へ手渡されます。また、故人の突然の不幸による出費に対する遺族への支援の意味も持っています。
無いに越したことはありませんが、悲しい訃報は突然やってくるものです。いざというときに慌ててしまわないためにも、香典の相場を知っておくとよいでしょう。
香典の金額には決まりがあります。ここでは香典のマナーや金額の相場についての解説をしていきます。

香典の金額は故人との関係次第

かつての葬儀では、遺族が近隣の住民に食事をふるまう習慣がありましたが、それが金銭的に大きな負担となっていました。
その負担を減らすために、近隣の人たちがお互いの助け合いの気持ちを込めて食べ物は弔問客が持ち寄るようになったそうです。
それが金品へと変化、香典を贈るようになったと言われています。香典とは本来、助け合いの気持ちだったのです。

香典の金額は、故人との関係や贈り主の年齢によっても変化します。年齢が上がれば稼ぐ金額も増えると考えられるため、年を重ねれば重ねるほど香典を包む金額も増えます。

祖父母が亡くなった場合、孫が親の扶養に入っている場合は包まないことが多いですが、結婚していて孫夫婦から出す場合は包んだほうが良いでしょう。また、祖父母と同居していた場合など、関わりが深ければ包む金額も上がります。このように、同じ関係であっても故人との付き合いの深さで金額が変わります。両親や兄弟など、近い関係にあるほど高額になりやすいです。
会社関係など、個人ではなく会社の代表として参列する場合には個人で決めるのではなく会社で決めるのが一般的です。その場合の金額は上司に金額を確認しましょう。

また、以前に相手から親族が香典を頂いている場合は、同額程度の金額を包みます。

葬儀の香典の相場は?

葬儀の場合は、叔父・叔母は1~3万円、友人は3000~1万円、勤務先の上司は5000~1万円が相場です。

葬儀とは、通夜、葬式、火葬などの儀式をまとめてさします。
通夜と葬式のどちらも参列する場合には、香典を持参するのはどちらか片方のみで構いません。両方参加するからといって、二度香典を渡す必要はありません。
何も持たずに行くのが恥ずかしいという意見もありますが、一度渡していますから、葬儀の時に持参しなかったからといってマナー違反にはなりません。二度渡すことで、かえって遺族を混乱させてしまったり、香典返しの時に悩ませてしまう可能性もあります。

通夜で渡した場合は、受付でその旨を伝えるとよいでしょう。通夜か葬儀、どちらのタイミングで渡すかに明確な決まりはありません。
以前は通夜は遺族を中心に過ごすものであったため、参列者は葬式に参列したタイミングで香典を持参されていました。現在では仕事の関係上、通夜のみ参列する人も多くなりました。通夜や葬儀への参加の仕方が変化しているため、どちらが正しいということもありません。

ただし地域によって考え方に違いがあります。東京を中心とする東日本では通夜の時に渡すのが良いとされています。しかし大阪を中心とする関西では、葬儀の時に渡すのが良いとされます。どちらも間違いではないものの、昔からのしきたりを大切にする方もいらっしゃいますので、不安な場合には親や近所に確認してみるのもよいでしょう。

香典を持参する際はふくさに包んでいきます。ふくさに包むことは、汚してしまったり、折り目をつけないようにする心遣いの意味があります。ふくさの色は、紺色やグレーなど目立たない色が無難です。どうしても用意できなかった場合は、ハンカチや小さ目の風呂敷で代用することも可能です。

また、もしも包んだ金額が少なかったかもしれないと感じた場合でも、葬儀や告別式の時にもう一度香典を持っていくことはマナー違反に当たってしまいます。そのときは法要などで花や供物を贈りましょう。

法事の香典の相場は?

法事の場合、親族は1~2万円、親しい友人は1~3万円、一般的な友人・知人は5000~1万円が相場になります。

法事とは、家族や親族、友人などが集まって行う儀式です。故人を偲んで会食を行います。
初七日から四十九日まで七日おきに法要がありますが、初七日と四十九日以外は遺族のみで行われることが多いです。一般的には四十九日が厄明けとされます。香典は法事のたびに包みます。法事は葬儀と異なり、参列者は基本的には親しい人のみです。
初七日は遺族や親族をはじめ、友人や知人も参列するのが一般的です。現在では、葬儀の同日に行われることがあります。その場合の香典については、葬儀で一度渡していますので、再度香典を用意する必要はありません。ただし、葬儀と別日にされる場合には香典を持参します。
四十九日も初七日と同様に、遺族や親族から、友人や知人も参加します。僧侶に読経をお願いし、焼香やお斎を行います。
初七日・四十九日・一周忌・三回忌などは、友人や知人も参加することが多い法要です。

自分の親の場合の香典は?

自分が喪主である場合には大抵の場合は香典を受け取る側になりますから、香典を出す必要はないという考えが多いです。喪主以外の子供は香典を包みます。香典を包む場合は、5万円~10万円が相場です。しかしなかには5000円程度のケースもあります。これは、親だからこそ出すべきだという考え方もあれば、親だから出さなくてもいいという考えによるものです。
明確な決まりはありませんので、家族や兄弟と相談して決めるのがよいでしょう。

香典は多ければいいわけではない

香典の金額は、一見多いほど相手のためになるように感じられます。しかし、多ければ多いほどいいというものではありません。これは、贈り主側に不幸があり、葬儀をすることになったとき、受け取った相手は贈った金額と同額程度の香典を返す必要があるためです。多く渡せば渡すほど、のちのち相手に負担をかけることになってしまうこともあるということです。
金額は少なすぎてもいけませんが、多すぎてもマナー違反になってしまいますので注意が必要です。
ただし、家族や親類など、葬儀代に充ててほしいという意味を込めて多めに出すこともあります。そのような場合には少し多めに出すことも問題はありませんが、やたらに多く渡すことは遺族を悩ませてしまいます。

香典のお金のマナーは?

古くからの風習から香典で包むお札の枚数は全て同じ種類のお札で1・3・5・10枚が主流となっています。
3000円・5000円の次は1万円です。ちなみに、3,000円では少ないと感じられるかもしれませんが、祝い事ではないため、この金額で問題ありません。
金額や紙幣の枚数を偶数とするのは避けます。偶数は『割り切れる』ので、故人との繋がりが切れると考えられるためです。語呂合わせで、4は『死ぬ』、9は『苦しい』を連想させるため、避けたほうがよいとされています。
最近では、このような古いしきたりは気にしなくてもよいとされる場合があります。しかし、なるべく避けることが無難です。

また、お金を入れる向きにもマナーがあります。お札には裏表があり、人物が書いてある方が表で、書いていないほうが裏です。香典袋には裏向きにして入れます。香典袋を開いたときに、人物の顔が見えないようにすると間違いありません。

また、香典はなるべく個人で出すのがよいでしょう。これは、香典返しを贈る際に遺族を悩ませてしまわないためです。
連名で書く場合には、最大でも3名とします。名前を書く順番は、中心に代表者の名前を書き、順に左側に他2名の名前を書きます。中心より右側には名前を書きません。

会社の代表で参列する場合にも、会社名のみで香典を出すことはあまりありません。遺族に対して故人との間柄が伝わるように、会社名を右に書き添えて社長名で出したりします。
夫婦の場合は夫の氏名のみでも良いです。夫婦二人とも故人との付き合いが深かった場合には連名でもよいでしょう。

香典返しの金額は?

香典返しとは、葬儀に参列された方や香典を頂いた方に対してお返しを贈ることです。
昔は四十九日を過ぎてから、無事に忌が明けたことを報告するとともにお礼を伝えるため、喪主が直接挨拶に行っていました。現在は挨拶状やお礼状を添えて、宅配便や郵便で贈ります。

また、葬儀当日に香典返しを渡す当日返しも増えています。
当日返しの場合は、2000円~3000円分の品物を用意しておきます。その場でお渡しするため送料などを考える必要がありませんし、四十九日の香典返しを考える手間がなくなるというメリットがあります。しかし、当日の香典返しでは金額が足りないこともあるため注意が必要です。
その場合には、後日改めて相応しい品を贈ります。受け取った金額から、当日渡した分を差し引いて追加で贈るとよいです。

香典返しの金額は、受け取った香典の半分程度の金額にするのが一般的です。これも地域によって考え方に差があり、関東では半返し、関西では3分の1返しと言われることがあります。現在は半返しが一般的に広まっていますが、やはりこれも地域のしきたりを大切にしている方もいますので、心配な時は確認しておくのが無難です。

また、受け取った香典が高額である場合には、3分の1から4分の1程度でも失礼にはあたりません。これは身内や親族から高額な香典を受け取った場合には葬儀の足しにという意味合いがあるため、半返しにこだわらなくてもよいとされているためです。

連名の場合、一人あたりの金額が1000円以下になってしまうことがあります。職場などで仲のいいグループであれば、一人一人に菓子折りを渡して挨拶してもよいでしょう。一人あたりの金額が3000円以上の場合は、通常通り香典返しを宅配便などで贈ります。ただし住所がわからない場合には、代表者に人数分まとめて渡せば良いです。
また、一人あたりが2000円以下で、お返しや送料が負担になってしまう場合には香典返しを辞退することも可能です。

香典にピン札はあり?

新札は、故人が亡くなることを予期して用意したという印象を遺族に与えてしまう可能性があります。香典は前もって準備するものではないという考えから、新札の使用はよくないとされています。
急な知らせで新札を用意することができなかったという意味を持たせるため、香典には旧札を使用するしきたりもありましたが、そこまでこだわらなくても大丈夫です。
もともとは旧札を使用するのがマナーだったくらいですから、旧札を包むことにも問題はありません。

今は新札でもマナー違反にはならないのですが、気にする人もいるため避けることが無難です。どうしても手元に新札しかない場合には、折り目をつけておくとよいでしょう。
また、汚れていたり、破れていたりと、傷んだお金はお別れの場にはふさわしくなく失礼にあたります。

訃報を後から知った場合はどうすればいい?

何らかの理由で、あとから訃報を知ることもあります。
訃報を後から聞いた場合には、まずは電話や手紙でお悔やみの言葉を伝え、故人のお宅に連絡をしてから訪問してもよいか確認しましょう。確認が取れたら遺影に手を合わせにいくか、お墓参りをするのがマナーです。

故人のお宅に訪問する際は、服装は葬儀を連想させないよう、平服で良いとされています。ただし、派手な服装やアクセサリーは避けます。
時間が経っていた場合でも香典はこの時に渡します。香典の金額は通常通り通夜や葬儀の時に渡す金額と同じです。
葬儀後間もない場合は、遺族は葬儀のことで忙しいことが多いため、訪問時に長居をすることは避けたほうがよいでしょう。また、心労から遺族が弔問を辞退されることもあります。そのような場合は、香典袋に入れて現金書留で贈ります。

訃報を受けたにもかかわらず、やむを得ない事情で弔問できない場合には手紙でお悔やみを伝えます。
訃報を知った後なるべくはやく手紙を出します。
遺族の心を痛めないために、大げさな表現は避け、悲しみを思い出させないような温かい手紙にします。
また、手紙のデザインに華やかなものは避けてシンプルなものを選びます。この場合は無地の封筒でも問題ありません。手紙に香典を同封することも可能です。香典を贈るときは香典袋に入れ、現金書留で贈ります。

故人との関係にあった金額にしよう

香典とは、故人とその遺族に気持ちを贈る意味合いが強いものです。また、金額は故人との関係や付き合いの深さによって大きく異なってきます。
金額は多すぎても少なすぎてもマナー違反になってしまう可能性がありますから、故人との関係に合わせて適切な金額を渡しましょう。

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