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水子供養はどんな風にすべき?方法や流れって?

  • 2023年02月13日

水子供養という言葉をご存知ですか。水子とは、生まれることができなかった子供のことです。
水子を供養することで、我が子を安心して仏様に預けるなどの意味があります。
水子供養を必ず行う決まりはありませんが、行う場合はマナーなどを知っておいた方がいいですよね。これから、水子供養について目的や方法、費用などをご説明します。
また、当日の流れや服装・必要なものなどの知識を身に付けているといいでしょう。それらもご説明しますので、参考にしてみてください。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

水子供養とはどういうもの?

水子とは中絶や流産・死産などで、この世に生まれることができなかった子供をいいます。
水子という呼び方は元来なく、「水子(すいじ)・孩子(がいし)」と呼ばれる、生まれて1年以内に亡くなった子供や死産した胎児を表していました。
昔は生まれて少しの期間しか生きられなかった子供を指していましたが、現在では生まれなかった子供を表しています。
その水子を供養するのが、水子供養です。

生まれてこなかった胎児の霊を、地蔵に祀るのがならわしになっています。
地蔵にはそれぞれ役割があり、水子供養をするのは水子地蔵です。
水子地蔵は「錫杖を持つ地蔵」「合掌する地蔵」「子供を抱く地蔵」があります。

錫杖を持っている地蔵は、亡くなった子供が行くとされる「賽の河原」で石を積む子供達を救いに来てくれる「地蔵菩薩」です。
成仏できずに苦しむ子供達を救うとして、水子供養をする地蔵といわれています。

「合掌する地蔵」は水子の母親代わりをする「慈母地蔵尊」です。

「子供を抱く地蔵」は「子安地蔵」とも呼ばれます。
子安地蔵は、安産や子授け祈願にもお参りできる地蔵です。

水子供養って必要なもの?

昔は、7歳までの子供は神の子として扱われていました。そのため、亡くなっても葬式はせず、無縁仏になる場合もあります。
地蔵は子供を守ってくれる仏とされていたため、水子と結びつき、水子供養ができました。
水子供養は、必ず行うという決まりはありません。
生まれることができなかった赤ちゃんに対し、供養したいという気持ちがあれば、行うといいでしょう。
水子へ愛しているという想いを伝えたい時や、水子の幸せを願っている時に行います。

水子供養で多いのが、「流産」「中絶」です。
流産は産む母親の意志とは関係なく、防ぐことはできなかったでしょう。流産をしてしまうと、情緒不安定になり自分を責めてしまう母親もいます。
そこで、水子供養をすることで、愛情や謝罪を伝えることが目的です。
中絶の理由は、それぞれの母親によって異なるでしょう。産みたくても産めないため中絶を選択する場合が多く、水子供養にて謝罪して気持ちを一区切りさせます。

▼詳しい内容と手配方法▼

供養をするのは何のため?

水子供養をする目的は我が子の幸せを願うためです。
また、心を込めて祈願して、我が子を仏様に任せるという意味も持ちます。
生まれてくることのなかった子供は、死後にどこに行けばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。自分の親よりも早く亡くなってしまったことから、成仏できていないこともあります。
その場合に、親が正しい方向へ導いてあげるのも、水子供養の目的です。
そして、自責の念にかられる母親や、情緒不安定になってしまった親達の気持ちに区切りを付けさせるという目的もあります。
生まれることができなかった我が子は仏様に預け、前向きに生活をしていくために供養するのです。
水子供養をしたことで、我が子は幸せになれるという気持ちにさせてくれます。

水子供養をする方法

水子供養の方法として「僧侶の読経」「戒名や位牌」「石仏地蔵尊造仏」「地蔵尊参拝」「つちぼとけ」「写経」「写仏」などがあります。

▼詳しい内容と手配方法▼

僧侶の読経

水子供養の中でも、丁寧に行う供養方法です。
ご先祖様などの供養と同じく、水子の霊に僧侶が読経で供養します。
一般的にはお寺へ参拝して、法要に参列する方法です。

戒名・位牌

戒名とは亡くなった人に対して付ける、死後に使う名前です。
水子の霊に対しても戒名を授け、永代供養を行います。
位牌を造仏して、永代供養をします。位牌とは、戒名などを記載している木の札です。この方法を用いれば、ご先祖様などと共に永代供養することもできるでしょう。
水子は遺骨のない場合が多く、形あるものにして供養することが可能です。

石仏地蔵尊造仏

水子供養を行うために、石仏をお寺境内に奉安することです。奉安することで、供養してもらえます。

地蔵尊参拝

お寺の境内には、地蔵尊の石仏や金仏が祀られています。
水子供養の場合、その地蔵尊にお参りをして、水子が成仏できるように願うのが地蔵尊参拝です。お寺によっては、お経をあげてくれる場合や、決まった時期に住職が供養してくれることもあります。地蔵尊が置いてあるお寺には、供養者が名前を書いて奉納する「護摩木」なども置いてあるでしょう。小さな石に名前を書いて奉納する場合もあります。

つちぼとけ

つちぼとけは、地蔵尊を陶芸で造仏することで行う水子供養方法です。オーブンで焼ける粘土もあるため、初心者でも簡単に作ることができます。

写経

写経とは経文を書写することです。水子供養だけでなく、ご先祖様や故人の供養にも使われます。写経は自宅でも行えるため、頻繁に写経供養することもできるでしょう。写経の最後に「為○○水子供養」などと書けばいいようです。写経の前に、戒名をいただいてから行う場合もあります。

写仏

写仏とは、仏画に描かれている仏様の姿を、下図を基にして描くことです。写仏の台紙と筆・絵の具などがあれば、自宅でも行えます。写仏は写経が難しくてわからないという人々でも、より理解できる絵で供養できるようにしたのが始まりです。水子供養では、お地蔵様の絵を写仏するといいとされています。

費用はどれくらいかかる?

水子供養の費用は、供養の方法で大幅に異なります。また、神社やお寺など、供養する場所によっても変わってくるでしょう。
大体は、約1万円~3万円ほどになります。しかし、供養方法によっては高額になるので注意しましょう。

僧侶の法要による水子供養では、約1万円~3万円をお布施で支払うのが一般的です。
戒名や位牌で水子供養をする時には、約3万円掛かります。場合によっては戒名をもらい位牌作成だけでなく、僧侶による供養もあるため、5万円ぐらい必要になるでしょう。

石仏地蔵尊造仏は、石仏を奉安することになるので、高額になります。
目安としては、約8万円~30万円です。石仏の種類や大きさによっても、費用は異なります。

地蔵尊参拝は約5000円~3万円です。
お参りをする時に、お布施として用意します。護摩木や石に名前を書く供養方法、僧侶によるお経など様々な方法があるので、行う供養方法によって費用は変わるでしょう。

つちぼとけは、約3000円~5000円です。つちぼとけを行っている施設で申し込むため、施設によって異なります。

写経は約1000円~2000円、写仏は約2000円~1万円です。
写経や写仏が書かれた本などが販売されているので、それらと筆などを購入すれば行うことができます。これは、自宅で行う場合の目安です。写経や写仏ができる施設で行う時には、場所の使用料や指導費が掛かることもあります。

水子供養で法要をするときの当日の流れ

水子供養の法要をする時には、受付で水子供養の希望を伝えるといいでしょう。
申し込み用紙などがあるので、必要事項を記載します。
もし、合同供養の場合は、そのまま法要が行われて供養は完了です。よって、水子供養はシンプルな流れになります。
単独の法要を希望する時には、予約が必要なこともあるので、注意が必要です。
しかし、合同法要の場合は、予約をしないで決まった時間に行けば、受付してもらえることが多いでしょう。

申し込み用紙には「永代供養・戒名供養・読経供養」の選択肢があり、その中から希望のものを選択します。行う供養方法に伴い、適した金額のお布施を渡すといいでしょう。
水子供養では、法要と法話を聞きます。合同法要の場合は、約40分が目安です。
永代供養や戒名法要をした時には、戒名と位牌が後日できあがります。できあがる目安は、戒名は約1週間、永代供養の位牌は約1ヶ月~2ヶ月です。
これは水子供養をしてもらう施設によっても異なるので、目安は施設ごとに確認するといいでしょう。

水子供養をする際の服装のマナー

水子供養をする時の服装は、喪服でなくても問題ありません。
しかし、清楚な服装を心掛けるといいでしょう。また、派手な服装は、法要や供養をする時にふさわしくありません。

僧侶などによる法要をする場合、女性はブラウスとスカート・ワンピースなどがいいでしょう。男性はワイシャツやジャケット、スーツなどが望ましいです。

お参りだけをする場合には、スーツなどにしなくも構いません。
しかし、場をわきまえた服装にすることが大切です。
派手な服装や露出が高いものは避けたほうがいいでしょう。ジーンズやアロハシャツ、ミニスカート、タンクトップなどの軽装は控えるのが一般的です。
ピアスやイヤリングなどの装飾類も華美なものにはせず、控えめにしましょう。

供養に必要となるもの

水子供養で必要なものとは「お布施」「数珠」「お菓子や飲み物・花などのお供え物」「エコー写真や赤ちゃんへの手紙」です。
お布施は、決まった金額はありません。
しかし、僧侶による法要をする場合には、約1万円~3万円ぐらい包むといいでしょう。

お布施は紙幣そのままを渡すのはマナー違反です。必ず、何かに包まなければなりません。
一般的には、水引の載っている白い封筒などを用意し、表に「御布施」と記入、その下には名前を記載します。
記載する名前は依頼する人になるので、母親か父親の名前・2人の連名にするといいでしょう。
水引に関しては、地域によってつけない場合もあります。双銀や白黒の水引を使い、赤色の水引は使わないようにしましょう。
入れるお札は新札を避け、記入するのは薄い墨を使います。何故なら、薄墨で記載するのは涙で墨がにじんだことを表しているからです。
水子供養であっても、通常の葬式や法要と同じマナーでお布施を作りましょう。
さらに、袱紗に包んで持っていくのが望ましいです。水子供養のお布施を包む袱紗は、紺色や紫色などの色を選びます。

数珠は、自分でも用意できる仏具です。
昔は、お経を読む回数を数えるために使われていました。現在では、僧侶がお経を読む時に持ちます。数珠は左手にかけ、輪の中へ右手を入れて合掌するのが一般的です。
宗派によっては、数珠の持ち方が変わることもあります。

お菓子や飲み物・お花などのお供え物は、法要の際には不要です。
石仏地蔵尊造仏やつちぼとけ、地蔵尊参拝などをする時に持っていきます。

エコー写真や赤ちゃんへの手紙があると、一緒に奉安してくれるでしょう。赤ちゃんへの手紙は、最初の水子供養の時だけでなく、1年後などの節目で送っても構いません。

秘密厳守で供養することはできる?

水子供養をすることを、誰にも知られたくないという場合もあるでしょう。
例えば、流産や中絶など、母親のお腹が大きくなる前に亡くなった場合です。
また、死産でも知られずに法要をしたい時もあります。その場合には、個別法要をすれば問題ありません。

神社や寺院に予約を取り、他の方と合同でない水子供養の希望を伝えればいいでしょう。
予約が取れる時間帯は、神社や寺院によって異なります。
また、休日は合同法要が多いため、予約できる時間が限られてしまうかもしれません。事前に希望する施設に問い合わせをして、日時の決定や必要事項の確認などをした方がいいでしょう。
通常は神社や寺院は、供養する人に関しての情報などを秘密厳守にしています。
施主や法要を申し込んだ人以外からの問い合わせには対応しません。よって、個別法要にすれば秘密厳守で供養することができるでしょう。

監修者のコメント

実は、水子供養はそう古くから全国的に広く行われていたわけではありません。1971年に落慶した埼玉県にある地蔵寺の水子供養がブームのきっかけとなったと言われています。かつて根拠のない祟りや災いなどをクローズアップして水子供養を扱う特集が多くみられましたが近年は沈静化しています。

水子の幸せを願うなら必要な供養

水子供養は、生まれることができなかった水子の幸せを願うために行われます。
また、母親や父親の気持ちに区切りをつけるためにも、行うことがあるでしょう。
我が子が今後も仏様に守ってもらい、次の世界でも幸せになれることを願っているのです。

水子供養には様々な方法があります。
僧侶による法要だけでなく、地蔵参りなどで行うのもいいでしょう。
本格的に戒名をもらい、位牌を作って永代供養することもあります。
写経や写仏をして、気軽に供養する方法でも水子供養は可能です。
それぞれ値段や方法が異なるので、自分に合った方法を選択するといいかもしれません。
生まれることができなかった水子の幸せを願っている時には、水子供養を検討してみるといいでしょう。

水子供養に関するよくある質問

水子供養は必要なものですか?
水子供養は、必ず行うという決まりはありません。生まれることができなかった赤ちゃんに対し、供養したいという気持ちがあれば、行うといいでしょう。水子へ愛しているという想いを伝えたい時や、水子の幸せを願っている時に行います。
水子供養をする方法にはどのようなものがありますか?
水子供養の方法として「僧侶の読経」「戒名や位牌」「石仏地蔵尊造仏」「地蔵尊参拝」「つちぼとけ」「写経」「写仏」などがあります。
費用はどれくらいかかりますか?
水子供養の費用は、供養の方法で大幅に異なります。また、神社やお寺など、供養する場所によっても変わってくるでしょう。大体は、約1万円~3万円ほどになります。しかし、供養方法によっては高額になるので注意しましょう。
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