お盆の仏壇飾りって?飾り方や祀り方を紹介!

更新日
2018/05/16
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お盆

お盆は先祖や亡くなった人の霊を年に一度迎える、日本の中でも大切な年中行事の一つです。先祖に感謝し、敬いつつおもてなしをして供養を行います。先祖を迎える準備の中に、仏壇飾りがあります。仏壇飾りは気持ちを形で表すものであり、用意するものにはそれぞれ意味があります。それぞれの意味を理解することにより、より一層しっかりした心構えで準備を行うことができます。今回はお盆の仏壇飾りの意味や飾り方、片付ける方法などをご紹介します。

お盆にする仏壇飾りって何?

お盆は、亡くなった人や先祖が淨土から地上に戻ってくる時期とされています。
子孫が先祖に対して、苦しむことなく成仏してくれるように供養をし、精霊を迎える期間を指します。
一般的には、8月の13日から16日までの4日間がお盆の時期とされていますが、関東の一部などでは、7月13日から16日までの4日間をお盆の時期としているところもあります。また、南西諸島のように、旧暦にそってお盆の期間を設定している地域もあります。
このように地域によってお盆の時期が異なるのは、漁業や農業などの生業を優先し、その土地のスケジュールに合わせた形式ととることや、旧暦から新暦に移行した時の事情などによるものとされています。

お盆の流れとしては、13日の夕方に先祖の霊を迎えるために、迎え火を焚きます。

人が亡くなって49日を過ぎてから初めて迎えるお盆のことを「新盆」と言います。新盆は、にいぼん、あらぼん、しんぼんと言われ、普段よりも手厚く供養をする習わしがあります。
お盆の期間中には、墓地に行ってお参りをし、仏壇に飲食や飾りなどを供え、僧侶を招いてお経を唱えてもらい供養をします。
16日の最終日の夕方には送り火を焚き、先祖に帰ってもらいます。

お盆を迎えるにあたって、家や墓、仏壇を清掃し、お盆特有の飾り付けをして準備をします。先祖の霊を迎えておもてなしをする意味で、仏壇の前などに普段より一つ多く祭壇を加えて供物を並べます。これを仏壇飾りといい、各家庭や地域、宗派によって様々な特徴があります。お盆に久しぶりに家に帰ってくる先祖の霊を敬うために、先祖が好きだった食べ物や供え物をし、気持ちよく迎えられるようにしましょう。

仏壇飾りで用意するもの

お盆の仏壇飾りでは様々なものを用意します。一般的とされるものをご紹介します。

お供えもの

先祖の好物を供えましょう。食べ物であれば、お酒やお菓子、果物などがあげられます。お供え物をするときは、そのままで食べられる状態にしてからお供えをします。

こも・まこもの敷物

仏壇の前に設置する棚に敷くゴザのことです。真菰と書きます。真菰は稲の一種とされており、薬用成分を含む植物です。このことから、お釈迦様は昔、真菰の敷物で病人を治療したといわれており、これがきっかけとなり使用されるようになりました。

精霊馬

先祖や亡くなった人が、淨土と地上の行き帰りに使うとされている乗り物です。きゅうりを馬、ナスを牛に見立てて作ります。戻ってくるときは馬で急ぎ、帰るときは牛でゆっくり帰る、という意味があります。この行きと帰りの使い分けは地域によって逆の場合もあります。何故ナスときゅうりが使われるのかは、わかっていません。作り方はおがらを馬と牛の足に見立て、きゅうりとナスに指して作ります。霊を向かい入れる13日には内側、送る16日には外側に向けて置くようにします。

盆提灯

先祖が家に帰ってくる際に、迷ったり間違ったりしないように目印として飾るのが盆提灯です。門口や仏壇の前に提灯を灯します。元々は迎え火の火をそのまま提灯にうつしていました。その家の目印となるように、絵柄の入ったものや、家門入りのものを使用することが一般的です。また、新盆の時は白い提灯を特別に飾ることが多いとされています。

水の子

ナスやきゅうりをさいの目に刻み、閼伽水と洗った米を混ぜ、水を張った蓮の葉の上に盛ったものです。水の子は、先祖の喉を常に潤せるようにする、と言う意味があります。また、あらゆる霊に無限に食物が行き渡るようにする、という意味もあります。お盆の期間中は、毎日新しいものを作ってお供えをします。

閼伽水

水の子に使用する際の水をいいます。器や蓮の葉の中に綺麗な水を入れ、その中にミソハギの花を5.6本重ねておきます。浄土から戻ってくるときについた、悪霊を追い払う意味があります。

蓮の葉

仏教では蓮の花が極楽浄土を象徴する花とされ、最も位が高いとされています。7月から8月が蓮の花の開花時期にあたることから、蓮の葉が使われるという説もあります。

精霊棚

仏壇飾りに必要な仏壇から取り出した位牌などの仏具や食べ物、植物などのお供え置くための棚です。盆棚とも言われます。一般的には仏壇の前に起きます。棚の上にはこも・まこもを敷いて飾ります。部屋にスペースが無く、精霊棚が置けない場合は、仏壇についている引き出しを使うこともあります。

他の仏壇飾りで用意したほうがいいものは?

ほおずき

ほおずきは代表的な仏花です。「鬼灯」と書きます。先祖の霊が浄土から家へ戻ってくる際の目印として飾られています。その形と色から自然界の提灯とされています。また昔は、このお盆の時期に用意するものに色が無く、ほおずきは彩りを与える存在として重宝されていたことも理由です。他にもほおずきの中の空洞になっている場所では、先祖の霊が身を宿して過ごすともいわれています。他に用意した仏花と一緒に飾ったり、蓮の葉の上やお盆やお皿の上に、お供え物と一緒に飾ったりしてもよいでしょう。また、精霊棚や仏壇に吊す方法もあります。精霊棚の四隅に支柱を立て、その支柱の上部に縄を囲むようにして取り付けます。ほおづきが複数個ある場合は、連なるようにして吊りさげます。一個の場合は、仏壇か精霊棚の脇に吊りさげましょう。なお、支柱に取り付けた縄は、精霊棚の周辺に結界をはるという意味を持っています。簡素化して、四隅でなく全面だけにする場合も見られます。

そうめん

そうめんも精霊棚に用意した方が良いものの一つで、理由には色々な説があります。七夕にお願いごととして供えていた流れを汲み、そのままお盆にもお供え物として使われたとされています。また、先祖が帰る際に手土産を背負う時の紐や荷物などをまとめて縛る際の紐として使われるとされています。馬に乗って帰る時には手綱として、牛に荷物などをくくりつける荷綱になる、ともされています。他にも、そうめんの形から、細く長く幸せが続くという縁起をかつぐ理由もあるとされています。

お盆の仏壇飾りを飾る方法

仏壇飾りには配置の仕方などの飾り方が決められています。地域や家庭、宗派によって決まり事がある場合もあるので確認しておきましょう。

仏壇の前に小机や経机を置き、まこもを敷きます。
位牌を仏壇から出す場合は、机の中央に安置します。位牌を出した場合、仏壇の扉は閉めても閉めなくても、どちらでも構いません。これも宗派などによりますが、死や死者は穢れではないので、開けたままでもよいとされています。

手前には、香炉、蝋燭立て、おりんを置きます。位牌の前には精進料理を設置します。
その他のスペースには、ナスの牛、きゅうりの馬、花や季節の果物、水の子やそうめんなどを置きます。
精霊棚の両脇には、盆提灯を設置しましょう。これら以外に過去帳やからわけなどを供える場合もあり、その飾り方は幾通りも存在します。
住宅事情で棚のスペースが確保出来ない場合は、仏壇自体に飾りをする場合もあります。また、仏壇の大きさに合わせたテーブルなどが小さい場合は、簡単に飾る方法でもよいでしょう。

通常仏壇飾りは13日の朝に用意するとされていますが、新盆や親戚など沢山の人がお参りに来る場合は、早めに用意しましょう。ルールや縛りごとにとらわれるよりも、先祖を供養しようという気持ちを持ちながら、用意をすることが大切です。

仏壇へのお供えは何にすべき?

お盆に先祖の霊を迎えるにあたって様々な飾りがあることがわかりました。

次は先祖のために精進料理を作り、供えましょう。
精進料理とは、肉や魚などの動物性食品を一切使わない料理です。また、出汁も昆布などの自然の素材を使い、煮干しや鰹節は使いません。五辛とされるらっきょう、ニンニク、はじかみ、ネギ、ニラもお供えしてはいけないとされています。

精進料理の基本は一汁三菜形式です。ご飯と漬け物を数には入れず、汁物が一種類とおかずが三品です。
この形式は、正式なお膳としてどんな時でもお供えすることが可能です。
三菜は、平皿に煮物、小皿に炒め物、膳皿にあえものにします。
なお、煮物はいもやたけのこ、にんじんや油揚げなどを用います。
あえものは、ごま和えなどが使われ、おひたしは酢の物が作られることが多いとされています。
ご飯はその昔白飯が貴重だったために最高のおもてなしとされていましたが、近年ではまぜご飯でも良いとされています。盛り付けるときは大盛りにし、上部が丸くなるようにしましょう。
汁物は味噌汁やお吸いものです。具材にはわかめや豆腐、油揚げなどを使用します。
この一汁三菜形式に、もう二品おかずを増やしたものが、一汁五菜形式です。煮豆やひじきなどが追加されます。お葬式の際に会葬者に出される精進料理とされています。
この形式にさらに二の汁として、けんちん汁が追加されたものが、二汁五菜で精進料理のフルセットとされています。一汁五菜形式を出す葬式よりも、格式の高い葬式で出される場合が多いとされています。

なお、精進料理の置き方は、お参りする側の手前に向けて置くのではなく、そのまま食べることができるように仏様側の手前に箸やご飯が来るように設置します。

お膳をお供えするのは、お盆の期間の4日間です。
最終日まで毎食ごとお供えをします。一日三回お供えするのが大変な場合は、一日一回にしても良いとされています。朝はきれいな水を一緒に供えることを忘れず、また時間は家族が食事をする前が良いとされています。お供えしたものを食べることもマナーの一つとされています。また、食べ物は傷む前にさげましょう。仏様は、料理の香りや湯気を味わうとされているので、湯気が出なくなった頃にお膳を下げても、問題はありません。

お盆のお供え物について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。

下げたお供えものはどうすべき?

お盆が終わった後に、多くのお供え物を片付けなければなりません。お供え物は、共に供するという意味があり、仏様とわけあっていただくことが供養につながるとされています。
毎食ごとに供えた精進料理は、湯気が出なくなった頃に下げ、その後自分たちの食事と一緒に食べます。またお菓子や果物などは、一旦お供えをした後に、家族やお参りに来た人と一緒に食べたり、配ったりしてもよいでしょう。

昔は花やお供え物を川に流す風習がありましたが、現在では自然環境の観点からやめていることがほとんどです。また、本来は土に還す方法も取られていましたが、同じく環境に良くないという理由でやめています。
問題のない程度であれば、細かく刻んで自分の家の庭先の端に捨て、蟻や鳥の餌として自然に戻す方法をとっても良いでしょう。
また、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいて庭が無い場合は、半紙などの白い紙に包んで、ゴミとして処分する方法もあります。その際は、自治体の指示に従って廃棄、処分をする必要がありますので、注意しましょう。
他にも、自分が檀家になっているお寺で処分を引き受けてくれることもあります。困った場合は一度相談してみることをおすすめします。なお、お墓をお参りした際には、野生動物やカラスなどに荒らされないように、お線香の灰以外は持ち帰るのが良いとされています。食べ物だけでなく、お供えした花も枯れてしまうので、一緒に持ち帰りましょう。下げたお供え物を処分する際は、どんな方法であれ、ただやみくもに捨てるのではなく、感謝の気持ちを持って食べたり、自然に帰したりしましょう。

華やかに飾り付けてご先祖をお迎えしよう

これまでお盆の際の基本的な仏壇飾りの方法を紹介してきました。これらの基本的なこと以外にも、日本には曹洞宗や真言宗、浄土真宗や日蓮宗、神式など様々な宗教があります。また、その家独自の方法や地域性によっても、特別な飾り方をする場合があります。基本的な飾り方のみが正しいとはかぎりませんので分からない場合は、一度家族や専門家に事前に相談をし、確認してみましょう。お盆は年に一度の先祖が家に帰ってくる、大切な時期です。仏壇の前に精霊棚を置き、感謝の気持ちを持って華やかに飾り付けし、盛大に気持ちよく先祖を迎え入れましょう。

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