お盆に渡すお布施はいくら?相場と渡し方のマナーを解説

更新日
2018/04/23
カテゴリ
お盆

お盆になると、菩提寺の住職がお経をあげに各檀家を回ります。その際に住職にお布施を渡しますが、新盆のときと普段通りの読経をあげてもらうときで、取り扱いが異なってきます。
特に新盆は親戚への知らせや法要の準備などが忙しく、お布施のことまでなかなか気が回らないものです。一方、普段通りのお盆であっても、年に一回しかないため相場や渡し方などを失念しがちです。
そこでこちらでは、お盆に渡すお布施の相場やお布施を渡すときのマナーなどについてご紹介していきます。

お盆のお布施の相場は?

お盆に渡すお布施というのは、一般的に提供されるサービスのように価格設定が明らかにされているものではありません。
日本ではお金に関する話はあまり公にしないこともあり、地域や内容によって異なるお布施の相場がわかりにくく、慣れないうちは苦労しがちです。
もちろん、普段からお世話になっている菩提寺の住職と親しければ、その都度おおよそのお布施として渡すべき相場を尋ねることもできます。ですが、特に金額が決まっていないため、個々の檀家の判断にゆだねるという回答をされることも珍しくありません。
また、菩提寺を同じくする檀家同士であっても、金額に開きが見られることも多々あります。そもそも、お布施というのは自分の生活に支障がない範囲で、お寺や住職に感謝する気持ちを包むものですので、収入や感謝の気持ちに応じて差異が生じるのはある意味当然のことです。そこで、こちらではあくまでも一般的な相場としてお布施の金額をご紹介します。

宗派やお寺によっても異なってきますが、通常のお盆で渡すお布施の相場は、5000円以上が多いです。
毎年のことでもあり、多めにお布施を渡すところでも1~2万円までというのがほとんどです。通常のお盆では、住職は檀家の自宅に訪問し、読経をあげてすぐに他の檀家のところに向かうため、読経のための準備やお布施、お茶などの通常のもてなし以外に特別に用意しておくものはありません。

一方、新盆というのは故人が亡くなってから四十九日の忌明けを過ぎ、初めて迎えるお盆です。このときには住職だけでなく、親族や故人が親しくしていた知人などを招いて法要を行います。
自宅や故人が埋葬されているお墓の前で読経をあげてもらったり、新盆を迎える檀家がお寺に集まって合同で法要を行ったりとそのやり方は様々です。いずれにしても、新盆は通常のお盆よりもお布施の相場は増え、3万円以上包むことがほとんどです。新盆の場合は金額の開きも大きいですが、目安としては、上限は5万円程度と考えておきましょう。
また、新盆では墓参りや読経だけでなく、招いた人との会食の席を用意することもあります。そのため、住職にもお布施とは別に、お車代として5000~1万円、お膳料として5000~2万円程度用意しておくべきです。地域によっては、厳禁のお布施以外にお供え物の果物やお膳の現物などを渡すこともあります。

お布施を包むときのマナー

お盆のお布施は、単に適当な袋に入れて、あるいは現金を何にも包まずにそのままで住職に渡せばよいというわけではありません。包むための品物はもちろん、包み方や渡し方にもマナーがあります。

お布施を包むときには大きく分けて二通りの方法がありますが、正式な包み方は、半紙や奉書紙を用いる方法です。
まず、半紙でお札を包んで中包みの状態にします。半紙がない場合には、白い封筒状の中袋にお札を入れても構いません。これをさらに奉書紙で包みますが、お寺に不幸があったわけではありませんので、弔事の折り方にはしません。まず奉書紙の上側を折り、次に下側を重ねる慶事の折り方にしましょう。
奉書紙は全体が無地なので表と裏がわかりにくいですが、触ってみてつるつるしている方が表面で、ざらついて光沢が少ない方が裏面になります。

奉書紙は文房具店やネットなどで手軽に入手できますが、ネットではお布施を渡すときに間に合わず、店舗を探し回っても代用可能な封筒しか見つからないこともあります。このような時には、もう少し略式な方法として、白い封筒にお布施を入れる包み方もあります。
手軽に使えるものとしては、「お布施」と印刷してある封筒が市販品で売られていますが、これも見つからない場合には、白い封筒で郵便番号が印刷されておらず、二重になっていないものを用意します。というのも、二重になっている封筒は同じことが二度重なるという意味になりますので、不幸ごとにはあまり向いていないからです。「お布施」とあらかじめ印刷してある封筒と、一回り小さい中袋がセットになっている商品ならば、不幸が重なるという意味には取られませんので、中袋にお札を入れてからお布施袋に入れるという包み方で差し支えありません。

なお、市販の封筒を使う場合には、中袋を用意せずにお札を直接入れても問題ありません。この場合には、封筒の表面に氏名を、裏面に住所や電話番号、金額などを記しておくと、複数の檀家を回る住職が後でお布施を取りまとめるときに整理しやすく親切です。金額を書くときの数字は、壱、弐、参といった旧字体の漢数字です。お布施のために用意するお札は葬儀の時などとは異なり、前もって準備しておくことができるものですので、新札を使用しましょう。お札を入れる向きは、封筒の正面上部にお札の肖像画がくるようにします。

水引の色に決まりはある?

お盆に渡すお布施の封筒には、水引は一般的には必要ないといわれています。実際、奉書紙にお布施を包んで渡す場合などは水引がついていませんし、市販の白封筒を使う場合でも、水引をつけずに渡しても何ら問題はありません。ただ、これは一般的な考え方であり、地域によっては水引をつけなければならないケースも見られます。
この時でも、水引と封筒が別々になっている不祝儀袋やお布施用の専用の封筒を用い、最初から水引が印刷されているのし袋は使わないようにします。

水引にはいろいろな結び方がありますが、お布施として使う場合には、結びきり、あわび結びのものを使います。封筒は右上にのしがついておらず、柄や地模様のない白い封筒を選びましょう。また、水引の色は、仏教であれば関東は双銀や白黒のものが一般的で、関西では白黄のものを使用することが多いです。神式の場合には、地域に関係なく双銀のみとなっていますので、特に白黄の水引に限定される地域でなければ、白い封筒に双銀の封筒を用意しておけば問題ないでしょう。水引の数は5本または7本で、表書きは仏教の場合と神式の場合で異なっています。仏教では「お布施」や「御礼」が一般的ですが、神式では「御礼」や「御祈祷料」、「御祭祀料」です。
以上が水引を付けた場合の一般的なマナーですが、大まかな地域の中でも、特殊なルールが存在することも珍しくありません。転勤や結婚などで、これまでと風習が異なる地域に引っ越して間がないときには、どのようにお布施を用意しているのかを前もって聞いておいた方がよいでしょう。

お布施袋の書き方のポイント

お布施袋に表書きなどの必要事項を書くときにも、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。せっかくお盆のお布施用にきちんとした封筒や奉書紙を用意しても、書き方で失敗しては台無しです。ある意味、お布施袋そのものよりも、住職の目につきやすいところですので、正しいマナーに従って書くようにしましょう。
お布施袋に書くときによく間違えられるのが、お香典などと混同して、薄墨を使用するというものです。お盆の法要は弔事の延長のように考えられがちですが、お布施というのは読経をあげた住職への御礼の気持ちが込められていますので、通常の黒い墨を使い、筆で書くのが正しいです。

お布施袋に書く内容は、表書きとして上段中央に「お布施」と書きます。既に印刷されている場合には、こちらは省略して構いません。また、一般的には「お布施」と表書きをしますが、記入しない場合もあります。
そして、下段中央には自分の名前、あるいは檀家一同として「○○家」と記入します。表側に名前を書いている場合には、封筒の裏側に住所や金額を記入しましょう。
奉書紙では、「お布施」と記入して、中包みの裏側、右下にお布施として入れてある金額を旧字体で縦書きし、左下に住所や氏名を記入します。慶事では中包みの表側中央に金額を記入していますので、混同しないように注意しましょう。

お布施袋に必要なことを記入するときには、慶事のように力強く、大きな字で書く必要はありません。読みやすい大きさで、丁寧に書くようにしましょう。
また、お布施袋の文字は住職へのお礼の気持ちを込めて書くものですので、雑な書き方や汚い字、必要以上に崩して読みにくくしている字などは避けるべきです。
パソコンやプリンタが普及した現代では、字を書くのが苦手な人の中には、封筒に筆文字で印刷をする人もいます。印刷すれば確かに字は綺麗で読みやすいですが、お礼の気持ちを込めるという意味では気持ちが伝わりにくくなるでしょう。字に自信がなくても、できる限り丁寧に、読みやすいように心を込めて書いた文字の方が活字よりも価値があります。

お布施を渡すときのマナー

お布施の準備ができたら、後は住職に渡すときのマナーです。結婚式や葬儀の受付では直接手渡しすることも多いですが、お布施を住職に直接手渡すことはマナー違反です。また、テーブルや畳、床などの上に置いて渡すことも失礼に当たりますので避けましょう。

お布施を住職に渡す方法は、自宅で読経をあげてもらったときと、自宅以外で法要を行ったときで若干異なります。

自宅の場合は基本的に屋内でお布施を渡すことになりますので、お盆や菓子折りの上に置いて、それらと一緒に住職に差し出します。お盆は切手盆とよばれる黒塗りの小さいお盆を使用し、食器などを運ぶときに使うお盆は使いません。手元に切手盆がない場合には、会場や葬儀社などで貸し出しをしていることもあります。
また、菓子折りを使うことも可能です。お布施以外に菓子折りなどを渡すときには、お盆は省いて菓子折りにお布施袋を乗せて、菓子折りごと渡すという流れです。

一方、自宅以外で法要を行ったときには、屋外で渡したり、靴を脱がない屋内で渡したりすることも想定されますので、袱紗(ふくさ)に包んで渡すようにします。
袱紗は紫色のものを用意しておくと、慶弔療法で使うことができて便利です。従来からある風呂敷タイプでも良いですし、簡単に取り出せるケースタイプでも問題ありません。風呂敷タイプで包むときには左側につめが来るように袱紗を開き、お布施袋を置いたら右側、下、上、左の順に織って包みます。渡すときには一度袱紗から取り出して、袱紗の上にお布施袋を乗せてから袱紗ごと差し出します。
なお、いずれの場合でも、渡すタイミングは読経の後が一般的です。合同で法要を行うときや会場を借りている場合などは、菩提寺や会場などに相談するのもよいでしょう。渡すときには、お布施の文字が相手から読める向きにしてから差し出します。新盆などで、お布施とは別にお車代やお膳代などを渡す場合には、お布施を差し出すタイミングでお布施袋と一緒にお盆や菓子折り、袱紗などの上に置いて、そのまま渡すようにしましょう。

書き方と渡し方を意識しておこう

このように、お布施を渡すときには書き方や包み方、渡し方などにきちんとしたルールがあります。お布施というのは、お盆のときだけでなく葬儀や法事など様々な時に用意すべきものですので、きちんと知っておいて損はありません。その地域や宗派、菩提寺のやり方を理解して、決まり通りに準備をして渡すのが理想的ですが、お金のことでもあり、菩提寺や周囲の人に聞いても明確な答えが得られないこともあります。そのため、まずは一般的なお布施の渡し方を理解しておいて、法要に呼ばれたときなどに独特な決まりごとがないのかをチェックするとよいでしょう。

まず覚えておきたいのが、お布施というのがお香典などのような不祝儀と同じように扱うべきではないという点です。
お布施は菩提寺や読経をあげた住職への感謝の気持ちですので、弔事と同じマナーで準備をして渡してしまうと、先方に失礼をしてしまいます。かといって、結婚式のような純粋な慶事でもありませんので、慣れないうちは特殊な決まりごとに迷うことも多いでしょう。まず、失礼のないようにマナーを重視したいのであれば、お布施袋の書き方と住職への渡し方は特に意識しておくと安心です。

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