お盆のお墓参りの決まりは?進め方とマナー講座

更新日
2018/04/23
カテゴリ
お盆

お盆は、先祖の霊をお迎えし供養をする大切な日本の文化です。お盆の準備、供養の仕方など意外と知らない人が多いのではないでしょうか。
お盆のお墓参りの決まりやマナーについて知っていれば、ご先祖様を丁寧に供養してあげられます。
ここでは、お盆の時期やお参りに必要なもの、お墓参りの手順などを紹介していきます。何となく分かっているようなことも、しっかりと理解することで、より自信をもってお墓参りをすることができるでしょう。

お盆のお墓参りの時期はいつ?

お盆は、地域によって行われる時期が異なりますが、概ね旧暦の7月13日から16日、または8月の13日から16日のいずれも4日間で行われるのが一般的です。
東京や横浜では、7月に行う家庭が多いようですが、地方では農業の忙しい時期が7月のため、8月にお盆を行うことが多いとも言われています。なお、沖縄や奄美諸島は旧暦の暦でお盆を行うので、毎年お盆の日にちが異なります。
このように地域によってお盆の時期が異なるため、故人の地元が自分の住んでいるところと違う場合にはしっかりと調べてからお墓参りをするとよいでしょう。

お盆の4日間のうち、初日である13日がお墓参りの日にふさわしいと言われています。
この理由は、13日は盆の入りや迎え盆と言われているように、お盆期間の初日であり、先祖はこの日に地上へと降りてくるからです。
今ではあまり見かけなくなりましたが、「迎え火」という13日の夕方に火を焚く行事があります。
地域によって様々な風習がありますが、お墓参りの時につけたろうそくの火を提灯に灯し、その提灯を持ち帰ったうえで、自宅の玄関前に用意したおがらやろうそくなどに火を移し、先祖の霊を迎えます。これには自宅に灯った火を頼りに、先祖が迷わず家に帰ってこれますようにという願いが込められています。
ただ、お墓のある場所が遠くて、提灯をもって歩くことができない場合や、都会の住宅事情など様々な理由により昔からの風習をとり行えない場合は、簡略化した形式である盆提灯がその代わりを果たします。

お墓参りは13日じゃないといけない?

お墓参りは、どうしてもお盆の初日、13日に行わなければいけないわけではありません。
実家を離れ遠方に住んでいる場合や仕事で忙しく都合がつかない場合は、無理してお墓参りの日を13日に調整しなくても構いません。どうしても都合がつかないときは、13日以外でもお墓参りをしても問題ありません。何より大事なことは、先祖を敬い、供養するという気持ちです。家族揃ってお墓参りに行けるのであれば、先祖に家族全員の姿を見せて近況を報告してあげてください。まだ小さなお子様がいるご家庭では、一緒にお墓参りをすれば、親から子へ先祖を大切にする気持ちを伝えていけるでしょう。

お墓参りをするときの服装は?

お墓参りには決められた服装はなく、普段着でも問題ありません。
ただし、新盆のためお寺での法要があったり、お盆期間中に知人や友人の供養のため家庭へ訪問する場合には、喪服が望ましいでしょう。喪服を着ることで、故人を敬う気持ちを表すことができるからです。
親しい友人のところへ行く場合であっても、故人を悼む気持ちを表すため、カジュアルすぎる服装はできるだけ控え、肌の露出も少なくしましょう。

お盆の時期でもお墓やお寺では、他の方の葬儀が行われている場合があります。直接関わることはありませんが、派手な服装は避けた方が無難です。心遣いとして落ち着いた色を選ぶとよいでしょう。
お盆の期間は、夏のため気温が高いことや蚊などの虫が多いことも考えられます。熱中症や虫刺されにも留意しておきたいところです。暑い時期なので、黒や白、紺などの半袖とズボンやスカートなどがおすすめです。
また、ネックレスや指輪、時計なども墓石を傷つける恐れがあるので、シンプルなものを身につけるのが好ましいでしょう。

お墓参りに持っていくべきもの

お墓参りに持っていくべきものとして、供花やお線香、ろうそくなどがあります。故人の好きだった食べ物や飲み物などのお供え物も供養となるでしょう。
持っていく供花は、お墓に供える花筒の数によっても量が変わってきます。
お盆の時期は、自分以外にも親戚や友人など多くの方がお参りするため、供花のバランスを考えることも必要です。暑い時期なので、前に訪問された方の供花が悪くなっていることもあります。その場合には、しおれてしまったもののみ取り除き、新鮮な供花を加えてあげるとよいでしょう。供花を買う場合にも、お墓用として花屋さんに声をかければ、丁度良い長さに切りそろえてもらえます。

お線香には香りで先祖を供養するという役目があります。お線香に火を灯し、お参りする方の気持ちも静めることで、心穏やかにお参りをすることができます。お墓参りの時にはお線香に火をつけるためのろうそくやマッチ、ライターなどを用意することも忘れないようにしておきたいところです。
風が強い日にはお線香になかなか火がつかないときがあります。周りに風よけがない立地であれば、お墓参り用のカバー付きライターも有効です。

お墓参りでお供えをする前にやるべきこととして、お墓の掃除があります。この時に必要なのが、手桶やひしゃく、掃除道具です。草むしりや枯れた花をもって帰る際に使うゴミ袋も忘れずに持参しましょう。手桶やひしゃくなどは、お墓の入り口で貸し出してくれる所もありますが、そうでない場合は持参しなければいけません。
お墓の掃除にはお水は欠かせないため、手桶に水をくみお墓に持っていきます。

掃除用具は、お墓を傷つけるようなたわしなどではなく、柔らかいスポンジや綺麗なタオルを用意します。墓石を先祖の体と思って、スポンジやタオルで優しく磨いてあげましょう。
お墓は自然に恵まれた場所にあることが多いため、雑草や落ち葉がたくさんあります。墓石のお掃除と共に、周辺を綺麗にすることも先祖への供養となります。お墓の出入り口にゴミ置き場がある場合にはそれを利用すればよいですが、そうでない場合は持ってきたゴミ袋にゴミを入れて持ち帰りましょう。
お墓でお借りした手桶やひしゃくなども、綺麗に水ですすぎ、次の方が気持ちよく使えるよう整えておくことも大切です。

お墓参りの手順のマナーは?

お墓参りには手順があります。
まず、お墓に到着したら掃除の前にお墓に手を合わせましょう。
先祖にご挨拶が必要です。急に水をかけられ、墓石を磨かれては先祖の皆さんも驚きます。久しぶりに訪れたならば、人の礼儀として挨拶は大切なマナーです。また、手を合わせ、自身の心を穏やかにすることで、先祖への感謝を込めてお墓参りがスタートできます。

次に掃除をします。周囲の雑草を抜いたり、墓石の汚れを落とします。
お墓の周りには、根がしっかりして抜きにくい雑草もたくさん生えています。抜きにくい場合はハサミやシャベルなどがあると取りやすいでしょう。抜いた雑草は近くにまとめておいて、持ち帰るのがマナーです。大粒の砂利が敷いてある場合には、たまに水洗いや布で磨いてあげると綺麗になります。
墓石の汚れは、水と綺麗な布やスポンジで落とすとよいでしょう。
頑固なコケなどをたわしで落とそうとすると、墓石に傷がついてしまいます。また、先祖をたわしで磨いていることになり、失礼になるので、柔らかく綺麗な布を準備するようにします。
墓石の前に置いてある、線香置きやお花を入れる花筒も綺麗にしましょう。線香置きは水で濡らしてしまうと、この後お参りするときにお線香の火が消えてしまうので注意が必要です。花筒の中も茶色の水が残っていたり、汚れがこびりついてしまっていることがあるため、筒ブラシがあると水を入れながら上下に動かすだけで汚れを落とすことができます。

掃除が終わったら、墓石に水をかけて清めましょう。
お掃除に使う用の水とは別に綺麗な水を汲んできて使います。
桶からひしゃくですくい、墓石の頭から静かにかけます。先祖に美味しい飲み水をあげるように、またきれいな水で体を清めてあげるように優しくかけるのが大切です。

次にお花やお菓子などのお供えをします。
供花にはたっぷりと新鮮な水を注ぎましょう。きれいな水をあげることによってお花の命も長持ちします。親戚が先にお供えしてたお花の水も一緒に変えてあげるとよいです。綺麗な花の色や花の香りが供養となります。故人が好きだった花や食べ物を用意することで、故人に思いを伝えることができます。
お供えができたら、お線香に火をつけてお墓に手を合わせます。お墓を綺麗にしたりお供えをしたりすることによって、清々しく心穏やかに手を合わすことができるでしょう。先祖への報告や日頃の思いなどを伝える大切な時間となります。

最後は、忘れものがないかしっかりと確認してから立ち去りましょう。手桶やひしゃくの他に、お線香など自宅から持ってきたものやお花を包んでいたゴミなど多くの持ち帰るものがあります。自身の貴重品なども忘れないよう、お墓の周囲全体を確認します。家族でお墓参りにきた場合には、お互い声をかけ合うとよいでしょう。

お墓参りでやってはいけないタブー

何気なくやってしまいそうな行為が、お墓参りのタブーにあたる場合があります。以下3つのタブーをご紹介します。

線香やろうそくの火を口で吹き消す

線香やろうそくの火を素早く消したいがために、口でフーっと息を吹きかけてしまいたくなりますが、これはマナー違反です。先祖に供える火を口で吹き消すという行為は、先祖に対して失礼にあたるからです。仏教において、口から出た息は穢れたものとみなされます。穢れたものを仏様に捧げるということはタブーなのです。
お線香を消す場合には、先祖を敬う気持ちを込めて丁寧に手で仰いで火を消すのがマナーです。もしくは、線香を立てて持ち、上から下に縦に振って消しましょう。線香を横にすると持ち手の方に炎が来やすいので必ず縦に持つのがポイントです。火を熱いと感じてしまうと慌ててしまいがちですが、火の消し方を覚えておけば落ち着いて対処できます。

墓石にお酒をかける

先祖がお酒が大好きで、墓石にもお酒をかけてあげたいという方がいるかもしれませんが、お酒の成分によって墓石が痛む原因になってしまうのでやめましょう。お酒に含まれる糖分により、墓石が酸化してしまいシミや変色がおきてしまいます。こうなってしまうと元に戻すのが困難になります。後世にも残していけるお墓であるためには、傷まないように管理することも大切です。どうしても供えたい時には、コップを利用してお酒を供えるとよいでしょう。そして、帰宅する時にはお酒を回収して帰りましょう。こうしておけば、風や雨などでお酒がこぼれ、墓石に影響を与えるリスクを減らせます。

お供えしたものをそのまま残して帰る

お供えのお花はそのまま置いていても問題ないですが、お供え物の食べ物や飲み物は必ず持ち帰りましょう。
人気がなくなった時間にカラスや雀、野良猫などの動物達がやってきて食い散らかしてしまうからです。せっかく墓石や周辺を綺麗にしても、お供えしたものを放置してしまったせいで、お墓参りをする前よりも汚してしまうことになりかねません。
お盆は夏の暑い時期のため、食べ物が傷みやすいことも持ち帰る理由のひとつです。傷んだものにカビがはえたり、異臭によって他の方にも迷惑をかけてしまうので、衛生面を考えても持ち帰ることが望ましいでしょう。

お供えの食べ物はその場で食べることもできます。お供えが終わったら故人と過ごしたことを思い出しながら、飲食しても構いません。人目が気になったり、お寺の決まりがある場合には、お供えしたものを自宅に持ち帰り自宅で食べればよいでしょう。

ここで挙げた3つのタブーは、意識しておかなければ何気なくやってしまいそうな行為ばかりなので、注意が必要です。後々のことまでも考えて行動することがお墓参りでは大切なことになります。

マナーを守ってお盆のお墓参りをしよう

お盆のお墓参りは、夏の暑い時期となります。自身の健康管理にも気をつけながら、マナーをしっかり守ってお参りをしましょう。
先祖を思いやりながら行動すれば、仏様に失礼になるような行為を減らせます。ひとつひとつ丁寧に行動することによって、心を込めたお参りができるようになることでしょう。また、周囲への配慮も怠らず、墓地を出るまで気づかいを忘れずに行動することも大切です。
さらに、お盆の知識やお墓参りの仕方、マナーを学んでおけば、言うことはありません。自分の先祖のお参りはもちろん、親戚や友人のお参りにも役立つでしょう。

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