お彼岸には何が必要?欠かせない準備を徹底解説

更新日
2018/04/26
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お彼岸

お彼岸は春と秋の年2回行われます。春分の人秋分の日の前後3日間、7日間のことを指します。
この時期は昼と夜の長さがほぼ同じです。仏教の教えではあの世は西の方角にあるとされているため、お彼岸はあの世とこの世の距離が最も近くなると考えられています。そこで墓参りや法要を行うことが昔からの日本の習慣となったのです。

お彼岸は改めて準備するとなると迷ってしまうことも多いもの。ここではお彼岸を迎えるにあたって準備しなければならないことについて解説しています。

お墓参りに着ていく服装の準備

春と秋の彼岸は、「魂祭り」や「先祖のお祭り」をする日でした。
そのことから、現在でもお彼岸になるとお墓参りをすることが習慣となっています。同じようにお墓参りを行う「お盆」もありますが、お盆の場合は家に先祖の霊を迎え、家の中で祭ります。対してお彼岸は、お墓に向ってご先祖様を偲び、故人と向き合う日とされているのです。
お彼岸のお墓参りに「いつ行かなければならない」という決まりはありません。しかしお墓参りの性質上、午前中に行くことが一般的です。お寺や墓地が閉まってしまう直前は迷惑になってしまうので、夕方の早い時間までにはお参りを済ませるようにしておきましょう。

お彼岸のお墓参りは、特にかしこまった服装をする必要はなく、普段着でも問題ありません。お参りの前に墓掃除をすることもあるので、そのような場合は少し汚れたり濡れてもいい格好で行くようにすると良いでしょう。
故人を偲ぶという目的がある以上、あまりに派手な格好や軽装は避けるようにしましょう。
お墓は厳粛な場所です。肌の露出もできるだけ抑えるように心がける必要があります。

大きなタブーがある訳ではないですが、避けた方が良い服装もあります。
例えば毛皮やファーは殺生を感じさせるものなので避けるようにしましょう。部分的に使われていても良くありません。

帽子は日差しを遮るのにうってつけなので、お墓参りに被っていく人も多いでしょう。
ただし手を合わせる時には脱ぐのがマナー。ジャケットのフードなども同じように、参るときには脱ぐようにします。

タブーとはやや異なるものの、高いヒールもお墓参りには避けた方が良いアイテムです。
墓地は意外に足場が悪く、ヒールが玉砂利に埋もれたり、滑りやすくなってしまいます。お墓参りには歩きやすく滑りにくい靴で行くのがおすすめです。

お彼岸の時期には「彼岸会」という法要が行われることもあります。
お寺に集まって行う、自宅にお坊さんを呼んで行う、お寺での合同供養に参加するなどいろいろなパターンがありますが、いずれの場合も喪服やスーツなどのフォーマルな服装で参加することが一般的です。特に遺族は喪服を着るのが正式なマナーとされています。

このように、状況に合わせて服装を選ぶことが必要になります。当日慌てないためにも、事前に確認しておくことが望ましいでしょう。

お供えする花の準備

お彼岸では供花を準備する必要があります。
一般的には、白や淡い色の花を送ります。また、白百合や胡蝶蘭、トルコキキョウなど、清楚な印象を持つ花を使うことも多いです。特にお墓にお供えする花は菊、というイメージが強いですが、菊にこだわる必要はありません。
また、故人が生前好きだった花があるなら、それをお供えするのもおすすめです。ただし、トゲがある、臭いがきつい、毒を持っているような花は仏花には適さないとされているので、できるだけ選ばないようにした方がいいでしょう。

実家の仏壇やお墓へのお供えの他に、親戚やお世話になった人に贈ったり、訪問の際持って行くケースもあります。最近はよりお供えしやすいように、バスケットなどに予めアレンジされているものを贈ることも珍しくなくなっています。お花屋さんにお彼岸用であることを予め伝えておくと、良いでしょう。費用としては三千円から五千円のものを贈るのが一般的です。

遠方に住んでいる等の理由で配達してもらう場合は、送るタイミングに注意が必要です。
お彼岸のちょうど真ん中にある春分の日や秋分の日は「彼岸の中日」と呼ばれています。同じく3日前を「彼岸の入り」といい、3日後を「彼岸の明け」と言います。
お花を贈るときは、お彼岸の間お花をお供えできるよう、「彼岸の入り」の午前中までに届くようにすることがおすすめです。
初めてのお彼岸で法要が行われるのであれば、少し早く前日には届くようにするといいでしょう。
アレンジメントとして贈るのもいいですが、お墓に飾りたいという人もいるので、予め先方に予定を確認すると安心です。メッセージカードを添えると、より一層心を込めた贈り物にすることができます。

ぼた餅やおはぎの準備

お彼岸のお供え物として代表的なのが「ぼたもち」や「おはぎ」です。
春に供えるものを「ぼたもち」、秋に供えるものを「おはぎ」と言いますが、両者はもち米と餡子を使ったまったく同じお菓子です。季節によって呼び名が変わるのは、由来となった花に理由があります。ぼたもちは春に咲く牡丹の花、おはぎは秋に咲く萩の花にちなんで名づけられたことから、このように呼ぶようになったのです。

お彼岸にぼたもちやおはぎを供える理由は諸説あります。小豆の赤い色は古くから魔よけの力を持っているとされており、小豆は赤飯や餡子に姿を変え、祝いの席に捧げられてきたのです。その習慣から、もち米に五穀豊穣を、小豆に魔よけの意味を込めたぼたもちやおはぎを作り、ご先祖様にお供えするようになったと言われています。また、もち米と餡子を「合わせて」作ることから、ご先祖様と自分たちの心を「合わせる」という意味もあるようです。

ぼたもちやおはぎは、お供えした後に美味しくいただくようにします。神様に供えたものを自分たちで食べることで、神仏の力を体内に取り込むという意味合いを持たせることができます。お墓にお供えすることもありますが、その際はお参りした後必ず持ち帰るようにしましょう。そのままにしておくとカラスが食い散らかしたり、墓石に染み付いてしまうからです。

ぼたもちやおはぎは、家庭によって購入するか手作りするかが異なります。購入する場合は事前に予約しておくとスムーズです。手作りする場合、特に小豆を煮るところから始める場合はかなり時間がかかるので、余裕をもって準備する必要があります。

彼岸会にはお布施の準備が必要

お彼岸はお墓参りだけではなく、彼岸会という法要が行われることもあります。
お寺で行われる法要に参加したり、個別に自宅にお坊さんを呼んで法要を行ってもらうなど彼岸会をどのように行うかは様々です。どのような場合でも法要を行う際は、お寺にお礼の気持ちとしてお布施を渡すのが一般的です。

お寺にも寄りますが、合同の彼岸会に参加する場合は、お布施は三千円から五千円程度が相場となっています。個別に法要を行う場合は三万円から五万円が必要です。また、自宅で法要を行う場合は、お布施とは別にお車代を包むこともあります。

お布施の表書きは、「御布施」とするのが一般的です。香典のように薄墨で書くのではなく、普通の墨で書きます。宗派や地域によって表書きが変わることもあるので、迷った場合は無地でも失礼にはなりません。

お布施はお金を入れた封筒を直接渡すのではなく、小さなお盆に乗せて渡したり、袱紗を使って渡した方が丁寧です。

線香やろうそくの準備

お墓参りには線香やロウソクが欠かせません。当日になって用意していなかった、ということがないようにしたいものです。

そもそも、なぜお墓に線香を供えるのでしょうか。古代インドの仏教経典には、香りは死者の食べ物であるという記述があります。死後の人間が食べるのは匂いだけであり、善い行いをしてきた者は良い香りを食べることができるが、悪行を重ねてきた者は悪い匂いしか食べられない、というものです。

お墓参りで香りのよい線香をお供えするのは、故人や仏様に食べ物を差し上げると言う意味があるのです。また、良い香りを供えることで、「ここに眠る人たちは良い香りを食べる善人なので、極楽へお導きください」という遺族の思いも反映していると言えます。

土葬の時代では、悪臭を消したり動物を寄せ付けないために香りが利用されていました。実用的な意味ももちろんあったでしょうが、見えない香りが不思議な力で場を清めるとも考えられていたとされます。お線香に使われる香りには、鎮静作用があるものが多いです。大事な人を亡くした悲しみを癒す効果も、線香は持っているのです。

お墓参りで線香やろうそくを供えるときは、火を吹き消さないようにするのが作法です。人間は様々な命を食べることで生きています。その口から出る息は汚れたものとされるため、神聖なものにかかることは古くから嫌がられてきました。人に息を吹きかけるのが無作法なのと同じで、お墓に息をかけるのもマナー違反なのです。ついやってしまいがちなので注意しておきましょう。とはいえ、線香やろうそくの火をそのままにしておくのは危ないので、自然に消えるのを待つか、線香自体を振るか、手で消すようにしましょう。

線香の香りは人それぞれ好みがあるので、自分の好きなものを選ぶと良いでしょう。故人が好きだった香りがあるなら、それを選ぶのもおすすめです。出る煙が少ないものもあるので、必要に応じて選ぶのもいいでしょう。

忘れてはならない掃除道具の準備

お彼岸の準備で忘れがちなのが、お墓を掃除するための掃除道具です。
お彼岸のお墓参りの前に掃除するのが一般的ですが、高齢者や小さな子供がいる場合は、事前に掃除だけしに行くのもおすすめです。当日お墓に滞在する時間がそれだけ減るので、本人やそれをサポートする家族の負担を軽減することができます。

お墓を掃除にはご先祖を大切にするという意味合いの他に、墓石の劣化を遅らせるという実用的な効果も期待することができます。
墓石の劣化の原因になるのは、塩やホコリ、苔やカビなどです。特に海の近くに墓地がある場合は潮風の影響で墓石の劣化が早いと言われています。
マメに表面の塩分を落とすだけでも効果があるので、お彼岸やお盆に関わらず水をかけに行ければ一番いいでしょう。また、故人が好きだったからとお酒を墓石にかける人が多いですが、これも劣化の大きな原因になります。お酒をかけたあとは水で洗い流すようにしましょう。

墓掃除に必要な道具は、タオル、スポンジ、歯ブラシ、軍手などです。
特別なものは必要ありませんが、忘れ物がないよう予め揃えておくと、当日スムーズに行動することができます。

墓地に備え付けのタワシで豪快に掃除する人も多いですが、これはおすすめできません。
墓石は審美性の高いものよりは丈夫なものの、やはり石なので、タワシなどの硬いもので擦ると表面が傷だらけになってしまいます。
最近の墓石には、傷みを減らして掃除を楽にするためのコーティングが施されているものも多いですが、硬いもので擦ればそのコーティングもはがれ落ちてしまいます。基本はタオルや雑巾などの柔らかいもので掃除するものだということを押さえておきましょう。

汚れを落とすために家庭用洗剤を使う人も多いですが、これもおすすめできません。シミや傷みの原因になってしまうからです。基本墓石は水だけで掃除を行います。どうしても洗剤を使いたいときは墓石用のものを使いますが、これもシミや傷みの原因になることは変わりません。事前に目立たない場所で変色などが起こらないか試してから使うようにしましょう。

水垢や苔、カビは見た目が悪いだけではなく、墓石を劣化させる原因になります。表面に付いたものはタオルでしっかりと落としましょう。しかし文字の部分や隅などはタオルでは難しいので、歯ブラシを使って汚れを落としていきます。また、軍手をはめたまま水で濡らし、指で洗うのも簡単でおすすめです。

墓石だけではなく、その周辺も綺麗にしておきましょう。雑草は綺麗に抜き、植木がある場合は剪定して綺麗にします。霊園のハサミを借りることもできるでしょうが、自分で用意しておくとより確実です。雑草や枝を入れるためのビニール袋もあると便利なので持っていきましょう。

すべての準備を整えてお彼岸に備えよう

お彼岸は、お盆などの比べると準備が簡単です。それでも先祖や故人に思いを馳せる大切な機会なので、準備はしっかりと行う必要があります。
お彼岸がある春と秋は、気候も過ごしやすい時期です。準備もしやすいので、時には念入りに墓掃除をしたり、ぼたもちやおはぎを手作りしたりするなど、普段より心を込めて参加する機会を作ってもいいかもしれません。

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