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禅宗の1つ!臨済宗の特徴と葬儀の流れを徹底解説!

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仏教の臨済宗は、禅宗の1つとして知られています。
臨済宗の寺は、鎌倉時代から室町時代には幕府ともつながりを持ち、隆盛を極めました。
臨済宗の寺は全国に点在していますので、檀家の数は決して少なくありません。

仏教の葬儀は、実のところ宗派によって流れやしきたりが異なることが多々あります。
臨済宗の葬儀の場合も宗派ならではのいろいろな特徴がありますので、自分の家が臨済宗の場合や、他家の葬儀に参列する際には基本的な知識をぜひ備えておきたいところです。
ここでは、臨済宗の詳細について具体的に見ていきましょう。

臨済宗はどういう宗派なのか

臨済宗は禅宗の1つ

日本には5つの禅宗の宗派がありますが、臨済宗もその中の1つです。
禅宗は中国から日本にもたらされた仏教であり、鎌倉時代以降に広く普及するようになりました。
ちなみに、明庵栄西が鎌倉時代に日本へと伝えたのが、臨済宗の始まりと言われています。その後、江戸時代に白隠禅師によって臨済宗が確立されました。

坐禅で悟りを得ることを重視

臨済宗では、座禅をして悟りを得るのが修行の1つになっています。
禅宗では悟りを得ることが重視されており、これまでも師から弟子へと代々悟りが伝えられてきました。座禅は、ひたすら座ることで悟りを得る修行です。身、息、心の調和を取ることで悟りが得られるというのが、この宗派の教えです。

南無釈迦牟尼仏を唱える

南釈迦牟尼仏を唱えるのが、臨済宗の読経の特徴です。臨済宗を始めとする禅宗では悟りを得ることが基本になるため、日蓮宗のようにお題目を続けて唱えることはありません。南釈迦牟尼仏という言葉は、同じ禅宗である曹洞宗でも使われています。臨済宗の読経でも、この言葉を唱えてから読経が始まります。

臨済宗の宗派は14個ある

臨済宗には、14個の宗派があります。各宗派の本山は、次のような地域に多く点在しています。

  • 京都府
  • 神奈川県

この他にも、山梨県や静岡県、富山県など、全国に本山にあたる寺があります。

7つの宗派の本山が集まる京都府

京都府には、建仁寺派、南禅寺派、東福寺派、相国寺派、天龍寺派、大徳寺派、妙心寺派の7つの宗派の本山が集まっています。

ちなみに、建仁寺派の本山は、京都市東山区にある建仁寺です。
建仁寺は13世紀に栄西禅師によって建立された寺であり、栄西の教えを踏襲しています。

また、南禅寺派の本山は京都市左京区の南禅寺。
南禅寺派は、13世紀に無関普門が広めた宗派です。

東福寺派は、京都市東山区の東福寺が大本山です。13世紀に宋に渡った円爾(えんに)によって広まったのがこの宗派と言えます。

相国寺派の大本山は、京都市上京区の相国寺。
こちらの宗派は14世紀に夢窓疎石によって広められました。

相国寺派の寺は、全国にも多く見られます。
修学旅行でもたびたび観光コースに入っている、金閣寺や銀閣寺も相国寺派の寺の1つです。

天龍寺派は京都市右京区の天龍寺が本山です。
この天龍寺派は、相国寺派と同じく14世紀に夢窓疎石によって広められました。

大徳寺派は京都市北区の大徳寺を大本山とする宗派です。
14世紀に宗峰妙超が、この宗派を布教し始めました。

妙心寺派は、京都市右京区の妙心寺が大本山です。
14世紀に関山慧玄が始めたこの妙心寺派は、臨済宗の中でもとくに大きい宗派です。

2つの宗派の本山がある神奈川県

神奈川県の鎌倉市には、建長寺と円覚寺という臨済宗の2つの本山があります。

建長寺派は、13世紀に中国の僧である蘭渓道隆が広めた宗派です。
蘭渓道隆は、当時の執権であった北条時頼が宋の国から招いた僧であり、建長寺を開いて教えを広めるようになりました。

円覚寺派は、13世紀に中国から日本に渡った無学祖元によって広められた宗派です。

山梨県や静岡県などにも臨済宗の本山が点在

山梨県塩山市にある向嶽寺は、鎌倉時代の臨済宗の僧である無本覚心の弟子となった抜隊得勝が広めた宗派です。
彼は、山梨県塩山市に向嶽庵を開きました。

また、静岡県引佐町には、方広寺派の本山にあたる方広寺があります。
方広寺派は、14世紀に無文元選によって広められた宗派です。
こちらの宗派は、明治時代に南禅寺派から分かれて新たに方広寺派として誕生しました。
滋賀県永源寺高野町にある永源寺も、臨済宗の本山にあたる寺です。
14世紀に寂室元光が永源寺派を広め始め、滋賀県内を中心に末寺が増えてきたのがこの宗派です。
また、佛通寺派は、広島県三原市の佛通寺が本山になっています。この宗派は14世紀に愚中周及が布教を行い、広島県を中心に広まるようになりました。国泰寺派は、富山県高岡市にある国泰寺が大本山。13世紀から14世紀にかけて慈雲妙意が広めたのが、こちらの宗派です。

5段階ある礼拝の方法

禅宗である臨済宗には、次のような5段階の礼拝があります。

  • 低頭
  • 胡跪
  • 門訊
  • 大門訊

立った状態で頭を下げるのが、低頭(ていず)です。
また、胡跪(こき)は、片方の膝を立ててひざまずく礼拝です。
揖(いつ)は、胸の上で手をそろえ、叉手のポーズをした状態で頭を下げます。
また、合掌したまま頭を下げて低頭するのが、門訊(もんじん)の礼拝。
ちなみに、両手で円を描くように合掌をして、低頭をする礼拝は大門訊(だいもんじん)と呼ばれています。
このほかにも、寺などでは三拝(さんぱい)という礼拝が行われることがあります。
この三拝は、立ち上がって合掌、低頭をし、ひじを床につけた状態で礼をする動作を3回ほど繰り返します。手のひらを上にして、礼をするのがこの三拝の特徴です。

葬儀の主な構成は?

臨済宗の葬儀は、主に次のような構成で行われます。

  • 授戒
  • 念誦
  • 引導

授戒は、仏門に入るための戒律を授ける儀式です。
この儀式を受けることで、故人は仏の弟子になることができます。また、この授戒の儀式の中では戒名をつけます。
念誦は僧侶が経典を口にする儀式で、仏の弟子になった故人がつつがなくあの世へと旅立てるようにするのが1つの目的です。
鈸(ばつ)や太鼓などの楽器を鳴らし、故人をあの世に送り出します。
引導の儀式は、導師が故人を仏門へ導き入れ、浄土へと旅立たせます。
臨済宗の葬儀ではさまざまな儀式が行われますが、大まかな構成を把握しておけばいざという時にも慌てずに済むでしょう。
儀式の意味が分かっているだけで、葬儀への向き合い方も少なからず変わってきます。

臨済宗の葬儀の基本的な流れ

宗派によって多少流れや内容が異なるのが、臨済宗の葬儀です。ここでは基本的な流れについてご紹介しましょう。

授戒の儀式は導師の入場からスタート

最初に行われるのが、授戒の儀式です。
この儀式は導師と呼ばれる僧侶が入場するところから始まります。
入場した導師がまず行うのが、剃髪(カミソリをあてて剃る素振り)の儀式。
このときには、導師が剃髪の偈を唱えながら儀式を進めていきます。

文を唱えて故人の成仏を促す

剃髪に次いで行われるのが、懺悔文(ざんげもん)や三帰戒文(さんきかいもん)、三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)、十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)などの儀式です。
懺悔文は生前の罪を反省して成仏できるように促す儀式。
また、三帰戒文では、仏の教えを守り、修行者になることを誓います。
三聚浄戒や十重禁戒は、洒水器から棺の中に水を灌ぐ儀式で、お清めの意味合いもあります。

お香を焚いて血脈を授与する

最後には、お香を焚いて血脈を霊前に供えます。
血脈(けちみゃく)は、仏の弟子になった証であり、臨済宗の授戒の儀式でも血脈授与が行われます。
最後に血脈が授与される授戒の儀式は、臨済宗の葬儀の中でもとくに重要と考えられていますので、細かい流れを知っておくと役立つでしょう。

臨済宗の焼香の手順

仏教の葬儀では、焼香が行われるのが一般的です。
遺影の前で香炉にお香をくべるのが焼香の儀式ですが、宗派によって細かいマナーが違うことがあります。
ちなみに、臨済宗の焼香は、基本的に以下のような流れで行います。

  • 仏前で合掌礼拝をする
  • お香をつまみ、香炉へと入れる
  • 再び合掌礼拝をする

他の宗派では、焼香をする際に手に取ったお香を額に押しいただくことがあります。
2回、3回と連続して焼香を行うケースもありますが、臨済宗の場合は1回だけ焼香をするのが基本的なスタイルになっています。
また、臨済宗の場合は、お香を額に押しいただかずにシンプルに香炉に入れるのが一般的です。焼香の仕方は宗派によって多少の違いが出てくることが多いため、事前に確認しておくと安心でしょう。
実際、臨済宗の葬儀でも、場合によっては数回の焼香を行うケースもあります。このような2回目の焼香は、添え香と呼ばれ、より丁寧なスタイルと考えられています。
また、額に押しいただいて焼香することもマナー違反ではありません。臨済宗の葬儀に参列するときには、他の参列者の焼香の仕方などを見ながら、その都度相応しいスタイルで焼香をするのが良い方法です。

数珠はどうやって持つのが正しいマナーなの?

葬儀や通夜の際には、数珠を持参する方も少なくありません。実のところ、このような数珠の扱い方にも宗派によって細かい違いが見られます。臨済宗にも独特のスタイルがありますので、葬儀の前にはぜひチェックしておきましょう。

普段は左手の手首へかけておく

臨済宗の場合、数珠を持ち歩くときには、左手の手首にかけておきます。
臨済宗の数珠には本式と略式がありますが、普段の持ち方は大体同じです。
本式の数珠は二重にして手首にかけます。

合掌や叉手のときは二環にし、左手の親指と人差し指の間にかける

合掌や叉手で両手を合わせるときには、数珠を二重にして左手の親指と人差し指の間にかけます。房の部分が下にくるように指にかけ、右手をそえて合掌や叉手を行います。
一重の略式の数珠を使う場合にも、同様のスタイルで指にかけましょう。

手に持つときは二環にし、左手で持つ

108個の珠がついた正式な数珠を手に持つ場合は、輪をひねって二重にし、房の部分が下にくるように形を整えて左手で持ちます。

臨済宗の戒名の特徴って?

仏教の葬儀では、故人に戒名がつけられます。戒名は故人のあの世での尊称であり、宗派によっていろいろなスタイルがあります。
臨済宗の戒名について、ここでは解説してみましょう。

戒名は院号、道号、戒名、位号で構成されている

院号は、生前に寺に貢献した人などにつけられる尊称です。
寺に財産を寄進した大名などにこの尊称が多く用いられてきた歴史があるため、院号がついていると位の高い戒名として一目置かれることもあります。

現代では寺や社会に貢献した人、などに院号がつけられるのが一般的です。
道号は、生前の徳や業績、性別などを表す部分です。悟りの願いなどをもとに僧侶が文字を選び、道号をつけます。
また、道号の下にくるのが戒名です。戒名も道号と同じように、故人の徳や性格、性別などから文字が選ばれます。
位号は、居士や大姉、信士や信女といった位を示す部分で、戒名の最後につけられます。ちなみに、年齢や性別などによってスタイルが変わるのが位号の特徴です。

軒、庵、斎といった住居の名前が尊称として使われることもある

臨済宗では、院号の代わりに軒や庵、斎などが用いられるケースもあります。
軒は質素な建物、庵や斎は草や木を用いた粗末な家を表しています。こういった尊称が使われることがあるのは、臨済宗ならではです。

戒名によってお布施の相場がある

故人の戒名によってお布施の相場が変わるというのが、一般的な葬儀の考え方です。
臨済宗の場合も例外ではなく、位が高い戒名になるほどお布施の相場も上がる傾向があります。
例えば、居士や大姉は50万円から80万円ほどが相場の金額です。
信士や信女はやや金額が下がり、30万円から50万円が相場です。
ただ、このような戒名の相場はあくまでも目安であり、地域や菩提寺との付き合いなどによっても金額は変わります。戒名を自分で選ぶことは難しいのが現実であり、お寺との相談が重要になってくるでしょう。

宗派によって細かく異なるので確認を!

臨済宗の葬儀の流れや焼香の方法は、宗派によって異なります。
ご紹介したように、臨済宗は細かく宗派が分かれているため、自分の家や葬儀を行う家の宗派を調べておくことが、正しいマナーを守るための方法になるでしょう。
宗派が分かったら、どのような手順で葬儀が行われるのか、また、どのように焼香するのが正しいのか、などは事前に確認しておいたほうが無難です。
万が一宗派が分からないときにも、臨済宗の基本的なスタイルを意識して葬儀に臨めば大きな間違いは避けられます。
焼香の仕方や数珠の持ち方などは、葬儀の会場でもとくに人目につきやすいため、基本的なスタイルはぜひ覚えておきたいところです。

また、葬儀の細かい儀式についても、流れや意味合いを知っているのと知っていないのとではやはり自分自身の意識が変わってきます。
お経の意味が分からなくても、儀式の意味が理解できていれば敬虔な気持ちで葬儀に臨めるようになるでしょう。
仏教の葬儀に参列する機会があるときには、面倒がらずに先方の宗派を確認してみてはいかがでしょうか。

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